サッカーJ1・サガン鳥栖に所属する元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは23日、都内で現役引退発表会見を行った。トーレスの現役最後の試合は8月23日(金)のヴィッセル神戸戦となる。引退後はアドバイザーとして鳥栖に携わる。

 

 スペインのアトレティコ・マドリード、イングランドのリバプール、チェルシー、イタリアのACミランでプレーした“エルニーニョ(神の子)”と呼ばれたストライカーが、ユニホームを脱ぐ決意を固めた。

 

 トーレスは会見で引退を決めた理由を、こう述べた。

「自分の中で求めているサッカーのパフォーマンスのレベルがあります。自分のベストのレベルに到達していないという疑問があった。もちろん、まだシーズンは途中でまだ来年1年間、契約がありましたがベストのレベルに到達できないのなら、サッカー人生を終えたいと思った」

 

 現役ラストマッチは8月23日(金)に鳥栖のホームで行われるヴィッセル神戸戦に決まった。トーレスは「古くからの友人であるアンドレアス・イニエスタ選手との直接対決になる。また友人でもあり代表でW杯を一緒に戦ったダビド・ビジャ選手もいます。最後の試合で自分ができることを全て尽くす」と意気込みを語った。

 

 引退後は鳥栖のアドバイザーに就任する。「ユースや若手の育成に目を向けていきたい」とクラブの発展に貢献する旨を明かした。

 

 トーレスは昨季から鳥栖に加入し、リーグ戦17試合に出場し、3ゴールを記録。33節の横浜F・マリノス戦ではクラブのJ1残留を決めるゴールをあげた。今シーズンは右太ももの故障の影響もあり、11試合で無得点だった。

 

 スペイン代表としては2010年南アフリカW杯の優勝や08年、12年のEURO(欧州選手権)の連覇を経験した。

 

(文/大木雄貴)