Jリーグは27日、都内で会見を開き、ジーコ氏、ギド・ブッフバルト氏、ドゥンガ氏、洪明甫(ホン・ミョンボ)氏の4名が「Jリーググローバルアンバサダー」に就任したことを発表した。同アンバサダーはJリーグと海外で影響力のあるレジェンドとの継続的な関係を再構築し、Jリーグの価値を世界へPRすることが大きな役割となる。また、過去に所属していたクラブとの関係も再構築し、地域活性化も担う。

 

◆Jリーググローバルアンバサダーの主な活動内容(予定)

1、Jリーグの広報活動の支援業務

 ・インタビューを通じてJリーグを国内外へ発信

 ・Jリーグ主催のイベントなどへの参加

2、Jリーグを世界に紹介するスポークスマン

 ・Jリーグの海外戦略、アジア戦略サポート

 ・レジェンドの自国でのJリーグ紹介

3、元所属クラブとの活動

 ・クラブ、ファン、サポーター、地域との交流イベントへの参加

4、社会貢献活動

 ・ホームタウン、シャレン活動への参加、協力

 

 会見には村井満チェアマン、ジーコ氏、ブッフバルト氏が登壇した。Jリーググローバルアンバサダーというポストができたのは村井チェアマンがブラジルでジーコのチャリティーマッチを視察したことが影響している。

 

 村井チェアマンはこう語った。

「ジーコさんに招待いただき(ジーコ主催の)チャリティーマッチを見させていただいた。ジョルジーニョさん、レオナルドさんなど、馴染みのあるセレソン(ブラジル代表の愛称)が数多く集まっていた。ジーコさんはOBたちを大切にしている。そのネットワークそのものがブラジルサッカー界にとって大きな財産、資産だと感じた。こういう方々を介してJリーグを発信していくことも可能なのではないか、と考えた」

 

 ジーコ氏もこの任務を快く受け入れている。

「Jリーグでプレーした数多くのブラジル人選手と常に連絡を取り合い、日本について話している。今回、ブッフバルト氏とこの任務を与えられたので一生懸命頑張りたい。私にできることがあれば遠慮なく何でも言ってください」

 

 続いてブッフバルト氏。

「この話があった時、何とか手伝いたいと思いました。Jリーグにはグローバル化を早くやって欲しいと思っていた。私も以前、一緒にプレーした選手とはコンタクトがあります。Jリーグの魅力を世界に伝えたい」

 

 ブッフバルト氏が「ジーコさんと一緒にJリーグの国際化を手伝えるのは光栄です」と続けると、ジーコ氏は満面の笑みを見せた。

 

 現在、Jリーグはインターネット配信のダゾーンを介して150カ国に配信されている。このタイミングで、グローバルアンバサダーにJリーグのレジェンドたちが就任してくれたのは追い風になる。国際化と地域活性化の両輪がうまくまわせるか。村井チェアマンのハンドルさばきに注目したい。

 

(文・写真/大木雄貴)