メジャーリーグのアメリカンリーグのチャンピオンシップは15日、第3戦が行われ、ロイヤルズがオリオールズに2−1で勝利した。連勝中のロイヤルズは2回に先制を許したものの、その後はマイク・ムスターカスが好守を見せるなど堅い守備で追加点を与えない。ホームの声援で勢いに乗るロイヤルズは4回裏に追いつくと、6回には青木宣親のヒットを起点に1死一、三塁のチャンスを作る。この好機に5番ビリー・バトラーがきっちり犠牲フライを放ち、勝ち越しに成功。残り3イニングを盤石のリリーフ陣で、強打のオリオールズをシャットアウトし、逃げ切った。これでロイヤルズは通算成績を3勝とし、29年ぶりのリーグ優勝へ王手をかけた。青木は2番ライトで先発し、3打数1安打で途中交代した。
 一方のナショナルリーグのチャンピオンシップ第3戦は、サンフランシスコ・ジャイアンツがセントルイス・カージナルスを延長戦の末、5−4で下した。ジャイアンツは初回にトラビス・イシカワのタイムリーなどで4点を先制。追いかけるカージナルスは4回にコルテン・ウォンの適時三塁打で2点を返すと、6回にも1点を加点した。7回にはランダール・グリチックに同点弾が生まれた。その後は両チーム得点を奪えぬまま、延長戦に突入。最後は10回裏にジャイアンツがランディ・チョートを攻めたて無死一、二塁の場面を作る。続くグレゴー・ブランコの送りバントを処理したチョートは、一塁へ悪送球。二塁走者が一気にホームへ還り、ジャイアンツがサヨナラ勝ちを収めた。

◇ア・リーグ
 堅守光り、ポストシーズン負けなしの7連勝(ロイヤルズ3勝、カウフマンスタジアム)
ボルチモア・オリオールズ   1 = 010000000
カンザスシティ・ロイヤルズ  2 = 00010100×
勝利投手 フレーザー(1勝0敗)
敗戦投手 チェン(0勝2敗)
セーブ   ホランド(3S)

◇ナ・リーグ
 5番手・チョート、サヨナラ喫する痛恨の失策(ジャイアンツ2勝1敗、AT&Tパーク)
セントルイス・カージナルス     4 = 0002011000
サンフランシスコ・ジャイアンツ   5 = 4000000001×(延長10回)
勝利投手 ロモ(1勝1敗)
敗戦投手 チョート(0勝1敗)
本塁打  (カ)グリチック1号ソロ