(写真:ロングレンジからの3Pを決めるなどMOST TOUGH PLAY賞を受賞した篠山 ©B.LEAGUE)

 3日、男子バスケットボールのB.LEAGUE2019-20シーズンのB1開幕戦が神奈川・横浜アリーナで行われ、川崎ブレイブサンダースが宇都宮ブレックスを78-57で破った。

 

 ファジーカス、20得点15リバウンドのダブルダブル(横浜アリーナ)

川崎ブレイブサンダース 78-57 宇都宮ブレックス

【第1Q】15-13【第2Q】18-18【第3Q】21-14【第4Q】24-12

 

 4シーズン目のB.LEAGUE。B1は初代ファイナルと同一カードでスタートした。新HCを迎えた川崎と、チーム名を栃木ブレックスから宇都宮ブレックスに変わった宇都宮が対戦。3年前の開幕戦(アルバルク東京vs.琉球ゴールデンキングス@東京・代々木第一体育館)を上回るレギュラーシーズン最多の9514人の観客が詰め掛けた。

 

(写真:今シーズン新加入のカルファニは2本のダンクを含む10得点を挙げる活躍 ©B.LEAGUE)

 宇都宮のPF/Cライアン・ロシターのフリースローで最初のスコアが動いた。対する川崎はPG篠山竜青のジャンプショットでやり返す。タフなディフェンス、ボールへの執着心は宇都宮の真骨頂だが、この日は川崎がそれを上回るようなエナジーを見せた。前半は33-31と川崎2点のリードで終えた。

 

 後半に入ると、川崎が一気に勢いづく。篠山、PG/SG藤井祐眞、Cニック・ファジーカスがスコアを重ねる。このQだけで7点を広げると、第4Qはさらに12点差をつけた。終わってみれば21点差の完勝だ。ファジーカスが20得点、篠山が19得点、藤井が10得点を挙げた。

 

 ターンオーバーは宇都宮を大きく上回る19だったにも関わらず、これだけ差をつけられたのはインサイドでの勝利が大きい。リバウンドは川崎が51、宇都宮が35だった。リバウンドを得意とする宇都宮を空中戦でも制したことは大きな自信となったはずだ。

 

(写真:4シーズン目のオープニングゲームは派手に演出された ©B.LEAGUE)

 ACから昇格した佐藤賢次HCの下、川崎が目指すのは「40分間ハイエナジーでディフェンスし、タフに戦う」(篠山)ことである。過去3シーズンはチャンピオンシップに進みながら、いまだチャンピオンリングは手にできていない。他クラブより先駆けて行われた今回の開幕戦。ファイナルと同じ会場で完勝した川崎が今シーズンの主役候補に名乗りを上げた。

 

(文/杉浦泰介)