13日、プロ野球のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦が行われ、セ・リーグは、巨人が4対1で阪神に勝ち、日本シリーズ進出を決めた。パ・リーグは、ソフトバンクが9対3と埼玉西武を相手に大勝。シリーズ2位から日本シリーズ進出となった。日本シリーズは19日(土)にヤフオクドームで第1戦が開催される。

 

10月13日(日)
◇クライマックスシリーズ・ファイナルステージ

 

 巨人、セーフティスクイズで勝ち越し(巨人4勝1敗 東京ドーム)
阪神 1 = 010|000|000
巨人 4 = 000|011|20×
勝利投手 大竹(1勝)
敗戦投手 西(1敗)
セーブ デラロサ(1S)
本塁打 (巨)岡本3号ソロ、ゲレーロ2号2ラン

 

 ソフトバンク、3年連続シリーズ進出(ソフトバンク4勝1敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 9 = 001|202|202
埼玉西武 3 = 000|111|000
勝利投手 高橋純(1勝)
敗戦投手 本田(1敗)
本塁打 (ソ)今宮1号ソロ・2号2ラン・3号2ラン、グラシアル3号ソロ
    (西)メヒア1号ソロ、山川1号ソロ

 

 セ・リーグ/巨人中継ぎ、完全救援

 

 日本シリーズ進出に王手をかけた巨人はルーキーの高橋優貴、阪神は西勇輝の先発で始まった。負ければ終わりの阪神は2回、ツーベースで出塁した大山悠輔を梅野隆太郎が送って1死三塁。糸原健斗の犠牲フライで1点を先制した。

 

 リードをもらった西は初回に続き、2回、3回を三者凡退に抑え、4回、坂本勇人に初ヒットを許すも丸佳浩を併殺に切り、巨人に得点を許さなかった。

 

 5回、巨人は先頭の岡本和真の一発で1対1の同点に追いつき、続く6回、山本泰寛がツーベースで出塁し、打順はトップにかえって亀井善行。亀井のバントで1死三塁。坂本が三振に倒れて2死となったところで打席には丸。ここで丸は、西の初球を意表をついてセーフティバント。これが内野安打となり、三塁から山本が生還し、巨人が2対1と勝ち越した。さらに7回にはアレックス・ゲレーロの2ランが飛び出し4対1。投げては6回から2番手・大竹寛、7回はサウスポーの田口麗斗が阪神打線をノーヒットに抑え、8回は中川皓太、9回はルビー・デラロサが締めくくってゲームセット。6年ぶり35回目の日本シリーズ進出を決めた。

 

 パ・リーグ/今宮4の4・6打点!

 

 福岡ソフトバンクの先発はリック・バンデンハーク、西武は本田圭佑。ともに1回、2回はランナーを許したものの、先制は許さなかった。試合が動いたのは3回、ソフトバンクは1死から2番・今宮健太がレフトスタンドへソロホームラン。1点を先制し、続く4回には先頭のジュリスベル・グラシアルに一発が飛び出し2対0。さらに松田宣浩がヒットで出塁し、1死のあと甲斐拓也のツーベースでさらに1点を追加。3対0とリードを奪った。

 

 西武は4回、山川穂高のタイムリーで1点、5回にはエルネスト・メヒアのこのシリーズ初となる一発が飛び出し2対3と1点差に迫った。だが、ソフトバンクは6回にツーベースの牧原大成を塁に置き、今宮がこの日2本目のツーランを放ち、西武を突き放す。この日、大当たりの今宮は7回にタイムリー、9回にはこの試合3本目のソロホームランで計6打点。今宮の活躍で9対3と西武を突き放した。

 

 投げてはソフトバンクは5回途中からバンデンハークからバトンを受け嘉弥真新也、高橋純平が登板。6回は石川柊太、7回は甲斐野央、8回リバン・モイネロとつなぎ、最後は守護神・森唯斗が金子侑司、秋山翔吾、源田壮亮と三人で切って、ゲームセット。9対3で勝利したソフトバンクがシーズン2位から日本シリーズ進出を決めた。

 

(文/SC編集部・西崎)