11日、プロ野球のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦が行われ、セ・リーグは、阪神が7対6で巨人に快勝。対戦成績を1勝3敗とした。パ・リーグは、ソフトバンクが埼玉西武を7対0で下し3勝1敗、日本シリーズ進出にあと1勝と王手をかけた。12日は台風19号の影響で中止が決定しており、第4戦は13日(日)に実施される。

 

10月11日(金)
◇クライマックスシリーズ・ファイナルステージ

 

 球児、2イニング完全締め!(阪神1勝3敗 東京ドーム)
阪神 7 = 001|050|001
巨人 6 = 003|120|000
勝利投手 藤川(1勝)
敗戦投手 中川(1敗)
本塁打 (神)梅野1号ソロ、大山1号ソロ
    (巨)陽1号ソロ、岡本2号2ラン

 

 千賀、8回被安打2の快投!(ソフトバンク3勝1敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 7 = 120|200|002
埼玉西武 0 = 000|000|000
勝利投手 千賀(1勝)
敗戦投手 十亀(1敗)
本塁打 (ソ)牧原1号2ラン

 

  セ・リーグ/大山、9回起死回生弾!

 

 日本シリーズ進出に王手をかけた巨人は戸郷翔征、あとがない阪神は青柳晃洋が先発。阪神はルーキー戸郷から3回に梅野隆太郎がソロホームランを放ち、先制。このシリーズ初めて先手を奪った。

 

 巨人はその裏、若林晃弘がデッドボールで出塁し、1番・亀井善行がライト前ヒット。1死のあと岡本和真、阿部慎之助の連打で3点を奪い逆転に成功した。巨人の2番手は桜井俊貴。いきなり代わりばなの4回、満塁のピンチを招いたが、北條史也を三振にとり無失点に抑えた。しかし、2イニング目となった5回、先頭の福留孝介をフォアボール、ジェフリー・マルテにデッドボール、糸原健斗にフォアボールで無死満塁。ここで桜井が降板し、マウンドには高木京介。高木は高山俊、梅野にタイムリーを打たれ、されあに近本光司にスリーベースを浴び、5点を失った。

 

 4対6と2点差を追う巨人はその裏、岡本に2ランが飛び出し同点。6対6でゲームが進み、巨人は8回から中川皓太が登板。中川は8回こそヒットを打たれながら無失点で切り抜けたが、9回、先頭の大山にライトスタンドに運ばれ、勝ち越しを許した。

 

 7対6で迎えた9回裏、阪神は2イニング目となった藤川球児が坂本勇人、丸佳浩、岡本和真と主軸を打ち取り、ゲームセット。対戦成績を1勝3敗とした。

 

 パ・リーグ/千賀-高橋純でゼロ封リレー

 

 2連勝と波に乗るソフトバンクは千賀滉大、ファイナルステージで勝ちのない西武は十亀剣の先発でゲームが始まった。先制したのはソフトバンク。1回、中村晃のタイムリーで1点、さらに2回には1死二、三塁から牧原大成がライトへタイムリーツーベースを放ち、2点。3対0と西武をリードした。

 

 序盤から援護をもらった千賀は1回、先頭の秋山翔吾にヒットを許すも、後続を打ち取り無失点。2回は三者凡退、3回は金子侑司をフォアボールで歩かせたものの後続を打ち取り、4回にも無死一塁から外崎修汰、山川穂高、栗山功を三者連続三振に切り、西武に得点を許さなかった。

 

 ソフトバンクは4回に牧原の2ランで追加点をあげ、5対0とリード。千賀は8回まで投げ、打たれたヒットは初回の秋山と8回に源田壮亮の内野安打の2本だけ。三塁を踏ませぬ好投で、8回まで10個の三振を奪い降板。9回は高橋純平が締めて、ゲームセット。勝った千賀は「中継ぎや抑えを休ませられて良かった」と振り返った。勝ったソフトバンクはこれで3勝、日本シリーズ進出に王手をかけた。西武は4回5失点の十亀が誤算だった。

 

 

(文/SC編集部・西崎)