19日、プロ野球の日本シリーズ第1戦がヤフオクドームで行われ、福岡ソフトバンクが巨人に逆転勝ちした。2回に阿部慎之助のソロホームランで先制を許したソフトバンクだったが、直後にジュリスベル・グラシアルの2ランで逆転。先発の千賀滉大は7回まで巨人を1失点に抑え、それに応えたソフトバンク打線が6回に1点、7回に4点を追加し、7対2で巨人を下した。第2戦は明日20日、ヤフオクドームで18時30分にプレーボール。

 

10月19日(土)
◇日本シリーズ

 

 V弾のグラシアルは4の2!(ソフトバンク1勝 ヤフオク)
巨人 2 = 010|000|001
福岡ソフトバンク 7 = 020|001|400
勝利投手 千賀(1勝)
敗戦投手 山口(1敗)
本塁打 (巨)阿部1号ソロ、大城1号ソロ
    (ソ)グラシアル1号2ラン

 

 巨人・山口俊、ソフトバンク・千賀の先発で始まった日本シリーズ第1戦、先手をとったのは巨人だった。2回、1死からDHでスタメン出場の5番・阿部慎之助がライトスタンドへソロホームラン。巨人が1対0とリードした。

 

 ソフトバンクはその裏、1死から中村晃がツーベースで出塁。続く6番グラシアルが山口のインコースのストレートを強振。これがレフトスタンドに飛び込み、ソフトバンクが2対1と試合をひっくり返した。

 

 2点をとられたものの、山口は3回から4回にかけ4者連続三振を奪うなど好投。千賀も3回からは巨人打線にヒットを許さず、ともに追加点を許さず、2対1とソフトバンクリードのまま中盤は投手戦が続いた。ゲームが動いたのは6回、先頭の牧原大成がライトへツーベースを放ち、これを今宮健太が送って1死三塁。山口は柳田悠岐にフォアボール、アルフレド・デスパイネに死球を与えて1死満塁。ここで中村晃がセンターに犠牲フライを放ち、ソフトバンクが1点を追加。3対1と巨人を突き放した。

 

 千賀は7回、2死からアレックス・ゲレーロ、田中俊太に連打を浴びたが、代打の重信慎之介を見逃し三振に仕留め、反撃を許さなかった。ソフトバンクはその裏、巨人の2番手スコット・マシソン、3番手・田口麗斗を4安打と攻め4点を追加、7対1とし、ゲームを決めた。9回、巨人は大城卓三のソロホームランで1点を返したものの、最後は若林晃弘がソフトバンクの守護神・森唯斗の前にセカンドゴロに倒れてゲームセット。ソフトバンクが7対2、日本シリーズ初戦をものにした。ソフトバンクはこれで本拠地での日本シリーズ連勝を13に伸ばした。

 

 第2戦の先発はソフトバンクが高橋礼、巨人がC.C.メルセデスと発表されている。

 

(文/SC編集部・西崎)