20日、プロ野球の日本シリーズ第2戦が行われ、福岡ソフトバンクが巨人に6対3で勝利した。ソフトバンクは0対0で迎えた7回、無死一、三塁から松田宣浩がセンターバックスクリーンへ3ランホームランを放ち勝ち越し。8回には柳田悠岐のソロ、福田秀平の2ランで突き放した。9回、巨人が3点をかえしたものの、ソフトバンクが逃げ切った。ソフトバンクの先発・高橋礼は7回2四死球・被安打1の快投だった。日本シリーズ第3戦は、移動日を挟み22日(火)に東京ドームで行われる。

 

 高橋礼、6回までノーヒットピッチ(ソフトバンク2勝 ヤフオク)
巨人 3 = 000|000|003
福岡ソフトバンク 6 = 000|000|33×

勝利投手 高橋礼(1勝)
敗戦投手 大竹(1敗)
本塁打 (ソ)松田1号3ラン、柳田1号ソロ、福田1号2ラン

 

 ソフトバンクが高橋礼、巨人がC.C.メルセデスの先発で始まったこの試合、両投手の好投で序盤は緊迫した投手戦となった。

 

 サブマリンの高橋礼に対し、巨人はスイッチヒッターの若林晃弘を含む7人の左打者を並べた。だが、高橋礼は初回を三者凡退で終えると、2回は岡本和真、阿部慎之助と連続三振に切り、5回までパーフェクトピッチを披露した。一方のメルセデスも好調のソフトバンク打線を相手に好投。4回までランナーを許さず、5回2死から松田にヒット、中村晃にフォアボールとピンチを背負ったが、続く内川聖一をライトフライに打ち取り、無得点に抑えた。結局、メルセデスは6回被安打1、高橋礼は7回被安打1と好投。0対0のまま7回裏、ソフトバンクの攻撃を迎えた。

 

 この回から巨人のピッチャーは2番手の大竹寛。先頭のアルフレド・デスパイネの打球は三塁・山本泰寛へのゴロとなった。後ろに下がり、丁寧に処理しようとした山本だったが、この打球をグラブに当てて弾く痛恨のエラー。無死一塁、ソフトバンクベンチはデスパイネに代え、代走・周東佑京を送った。

 

 周東は大きめのリードで巨人バッテリーに揺さぶりをかけ、打線のジュリスベル・グラシアルを援護。カウント3ボール1ストライク、周東がスタートし、グラシアルが大竹のインコースを強振。レフト前安打となり周東は一気に三塁を陥れ、無死一、三塁。ソフトバンクが先制のチャンスを迎えた。

 

 ここで打席に入ったのは松田。2ボールからの3球目、大竹のシュートを完璧にとらえた打球はヤフオクドームのバックスクリーンに吸い込まれた。ソフトバンクが均衡を破り、3対0とリードを奪った。

 

 ソフトバンクは8回をリバン・モイネロが無得点で抑え、その裏、柳田のソロホームラン、途中出場の福田の2ランが飛び出し6対0とリードを広げた。最終回、ソフトバンクは3番手・高橋純平をマウンドに送ったが、高橋純は制球が定まらず重信慎之介、亀井善行、丸佳浩にフォアボールを与え1死満塁。ここでマウンドに上がった森唯斗が岡本、アレックス・ゲレーロに連打を浴び、3点を奪われたが、後続を打ち取り、6対3とソフトバンクが逃げ切った。この勝利でソフトバンクは日本シリーズホーム球場の連勝を14に伸ばした。

 

(文/SC編集部・西崎)