日本サッカー協会は6日、都内で会見を開き、カタールW杯アジア2次予選・キルギス代表戦(14日、ビシュケク)とキリンチャレンジカップ・ベネズエラ代表戦(19日、吹田)のメンバー各23名を発表した。今回はアジア2次予選とキリンチャレンジカップでメンバーを9名入れ替えるチーム編成となった。初招集はJリーグで好調を維持するMF古橋享梧(ヴィッセル神戸)ら4名となった。

 

 11月の日本代表の戦いは、2チーム編成となった。14日にアウェーでキルギス代表と試合を行い、19日に吹田でベネズエラ代表とキリンチャレンジカップを行う。後者の親善試合では、古橋、DF進藤享佑(北海道コンサドーレ札幌)、DF荒木隼人(サンフレッチェ広島)、オナイウ阿道(大分トリニータ)の4名だ。

 

 日本代表を率いる森保一監督は、このキリンチャレンジカップで選手層を厚くする狙いがある。2チーム編成となった経緯を説明した。

 

「キルギスと戦ったあと、ヨーロッパ組のコンディションを考慮し、良い状態で所属クラブに戻ってもらい、クラブ内で存在感を示してもらいたい。また、なかなか招集機会のなかった選手、初招集の選手の特長をしっかり理解し、経験の浅い選手には貴重な経験を積んでほしい。これが日本代表全体の底上げにつながるはず」

 

 アジア2次予選のキルギス戦は手堅いメンバーで勝ちを収め、ベネズエラ戦でニューフェイスや復帰組の力量をはかる。2018年秋に森保監督が就任してから、固定されがちだったメンバー編成。しかし、ここ最近では右サイドハーフを指定席としていたMF堂安律(PSV)をベンチに座らせ、先発させたMF伊東純也(ゲンク)が結果を残すなど、競争が激化している。ベネズエラ戦で、アピールに成功する選手は誰なのか、注目したいところだ。

 

◆W杯アジア2次予選キルギス戦日本代表メンバー◆

GK

権田修一(ポルティモネンセ)

川島永嗣(ストラスブール)

シュミット・ダニエル(シントトロイデン)

DF

長友佑都(ガラタサライ)

吉田麻也(サウサンプトン)

佐々木翔(サンフレッチェ広島)

酒井宏樹(マルセイユ)

室屋成(FC東京)

植田直通(セルクル・ブルージュ)

安西幸輝(ポルティモネンセ)

畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

MF

山口蛍(ヴィッセル神戸)

原口元気(ハノーファー)

柴崎岳(デポルティボ)

遠藤航(シュツットガルト)

伊東純也(ゲンク)

橋本拳人(FC東京)

中島翔哉(FCポルト)

浅野拓磨(パルチザン)

南野拓実(ザルツブルク)

鎌田大地(フランクフルト)

FW

永井謙佑(FC東京)

鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)

 

◆キリンチャレンジ杯ベネズエラ戦日本代表メンバー◆

GK

川島永嗣(ストラスブール)

権田修一(ポルティモネンセ)

中村航輔(柏レイソル)

DF

佐々木翔(サンフレッチェ広島)

車屋紳太郎(川崎フロンターレ)

室屋成(FC東京)

植田直通(セルクル・ブルージュ)

三浦弦太(ガンバ大阪)

畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

進藤亮佑(北海道コンサドーレ札幌)

荒木隼人(サンフレッチェ広島)

MF

山口蛍(ヴィッセル神戸)

原口元気(ハノーファー)

柴崎岳(デポルティボ)

大島僚太(川崎フロンターレ)

橋本拳人(FC東京)

中島翔哉(FCポルト)

浅野拓磨(パルチザン)

古橋亨悟(ヴィッセル神戸)

井手口陽介(ガンバ大阪)

FW

永井謙佑(FC東京)

鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)

オナイウ阿道(大分トリニータ)

 

(文/大木雄貴)