現代の競技スポーツにおいて、「分析」や「テクノロジー」は欠かすことのできない要素である。分析によって導き出された戦術・戦法、選手の起用法などが、勝敗のカギを握ると言っても過言ではないからだ。そのため、昨今では「スポーツアナリティクス」への関心、ニーズはより高まっている。そこで、一般社団法人日本スポーツアナリスト協会(JSAA)ではスポーツアナリティクスの可能性を広げるため、カンファレンスイベント「スポーツアナリティクスジャパン(SAJ)2014」を開催。その第1回が12月21日に行なわれる。

 近年、世界のスポーツ界において「情報」と「データ」は不可欠なものとして認識されている。この「情報」と「データ」を駆使して戦術へと転換させるために必要となるのが「分析」だ。そのため、スポーツ界におけるアナリストの存在は、重要性を増してきている。

 2012年ロンドン五輪で、バレーボールの全日本女子が28年ぶりにメダル(銅)を獲得したことは、記憶に新しい。チームを表彰台へと導いたのは、選手の努力はもちろん、眞鍋政義監督をはじめとする優秀な指導者やスタッフによるところも大きい。その一翼を担ったのが、大学時代から全日本女子のアナリストを務め、06年からは全日本初の専属アナリストとなった渡辺啓太だ。その渡辺が代表理事を務めるJSAAは、13年からアナリスト種目間勉強会を開催してきた。これまで20種目70人以上が参加しているという。

 今回は、その枠組みを広げ、スポーツアナリストのみならず、これからスポーツアナリスを目指そうとしている人や、スポーツ指導者、スポーツアナリティクスに関心のある人たちにも参加してもらうことで、日本におけるスポーツアナリティクスの可能性を広げたいとしている。イベントの詳細は次の通りだ。

〜スポーツアナリティクスジャパン2014〜

【日   時】2014年12月21日(日) 13:00〜18:00(開場12:30)
【会   場】SAPイノベーションカフェ(東京・半蔵門 SAPジャパン株式会社本社11F)
【参 加 費】6,500円(税込)

【プログラム】
13:00〜13:30
「スポーツアナリティクスの未来を拓く」(渡辺啓太 日本スポーツアナリスト協会代表理事/日本バレーボール協会情報戦略担当チーフアナリスト)

13:30〜14:40
「スポーツアナリティクスの可能性」(馬場渉 SAPジャパン・バイスプレジデント/Chief Innovation Officer)

14:40〜14:55 休憩

14:55〜15:35
「アナリティクスを用いたチームジャパン強化戦略」(河合季信 日本スポーツ振興センター・マルチサポート事業ディレクター)

15:35〜16:25
「日本のトップスポーツにおけるアナリティクス事例」
Case1「卓球」(池袋晴彦 JSC・マルチサポート事業パフォーマンス分析スタッフ/日本卓球協会・情報戦略グループ)
Case2「フェンシング」(千葉洋平 日本スポーツアナリスト協会理事/JSC・マルチサポート事業パフォーマンス分析スタッフ)


16:25〜16:40 休憩

16:40〜17:20
「スポーツアナリティクスとメディア」(小用圭一 Yahoo Japan・メディアサービスカンパニー・スポーツナビプロデューサー)

17:20〜18:00
「スポーツアナリティクスと教育」(永野智久 慶應義塾大学・総合政策学部専任講師、金沢慧 データスタジアム・ベースボール事業部アナリスト)

18:20〜19:30 JSAAキックオフパーティー

【お問い合わせ、お申込み】
スポーツアナリティクスジャパン2014運営事務局(担当:宇野、佐藤)
TEL:03-5549-2774  Email:saj2014@jsaa.org

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