スペインのマルカ紙は14日、同国のバレンシア裁判所がハビエル・アギーレ日本代表監督らが八百長に関与したとの告発を受理したと報じた。八百長の告発対象となった試合は2011年5月21日のリーガ・エスパニョーラ1部、最終節のサラゴサ対レバンテ戦だ。アギーレ監督が指揮を執っていたサラゴサは2−1で勝利し、1部残留を決めた。だが、スペイン検察庁によると試合前にアギーレ監督やサラゴサの選手たちの口座に、クラブから合計96万5000ユーロ(約1億4000万円)が振りこまれ、その後、ほぼ同額がそれぞれの口座から引き出されていたという。検察当局はこれらの行為からサラゴサがレバンテに賄賂を支払ったとみており、15日に両クラブの選手、そしてアギーレ監督やサラゴサの幹部ら41人をバレンシアの裁判所に告発。だが、アギーレ監督は昨年12月27日に会見で「39年間、プロサッカーに関わってきたが、汚点は全くない」と潔白を主張していた。告発が受理されたことで、今後、アギーレ監督らに対する本格的な捜査が始まるとみられている。