1月26日(日)、新シーズン(2020シーズン)の到来を告げる「愛媛FCキックオフフェスタ」が、今年もエミフルMASAKI内のエミモール1階グリーンコート(伊予郡松前町にある大型ショッピングモール)にて行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 今回も私たちサポーター有志は、イベント開始3時間前に会場入りし、応援横断幕を事前に搬入。その横断幕をイベント・ステージ吹き抜け2階の周囲に設置し、スタジアムの雰囲気を演出する。その後も来場される方々を出迎えるため、準備を整えた。

 

 今年のキックオフフェスタは初の全3部構成となり、開始から終了まで5時間という長丁場のイベントに拡大された。

 

 イベント開始直前の午後1時55分。今年も盛り上げ担当の私がサポーターやファンの皆さんと一緒に「愛媛FCコール」で会場全体を温めると、いよいよ2020シーズン・キックオフフェスタがスタート!

 

 第1部では悲願の「なでしこリーグ1部昇格」を成し遂げた愛媛FCレディースのイベントが行われ、赤井秀一監督やキャプテンのFW阿久根真奈選手が今季に懸ける想いを語っていた。

 

 愛媛FCレディースの今年のスローガンは「挑戦」。女子サッカー日本最高峰のリーグ戦を全身で感じ、楽しみながらも思う存分に暴れていただきたい。第1部終了後、レディース選手たちによるサイン会も行われた。

 

 続く第2部は、愛媛FCファンクラブやシーズンシート会員限定のビンゴ大会や一市町一選手事業の発表などが行われた。また、チアダンスチーム「ビバップ&レインボーズ」によるパフォーマンスも披露され、会場を盛り上げてくださった。

 

 エミフルMASAKI周辺が夕闇に包まれる中、時計は午後5時を廻り、第3部となる愛媛FCトップチームのイベントが始まった。

 

 監督や選手たちがステージに登場すると会場は歓声や拍手に包まれる。社長や来賓者挨拶の後、川井健太監督が今シーズンの意気込みを語った。

 

「まず皆さんに謝らなければなりません。昨シーズン、この場所でファン・サポーターの皆さんを満足させると、お話ししましたが、それが達成できませんでした。それは本当に申し訳ないと思っています。ただ今シーズン、もう一度、満足させるというところに拘り、戦いたいと思います。昨シーズン、不足している部分もありましたが、変えてはいけないところもあると感じています。今シーズンは、変えてはいけないところを、より強固なものにしていきたい。

 

 それは、選手・スタッフ全員が愛媛FCのエンブレムのもと、誇りを持った集団であること。そのエンブレムを高い場所まで持っていくことに拘り、しっかりやりたいと思います。昨シーズン不甲斐なかった分、今シーズンは借りを返したいと思います。

 

 ここ(壇上)にいる選手は皆、エンブレムに誇りをもって今年、この愛媛の地で戦うと決断してくれた選手たちです。皆さん、ニンジニアスタジアムへ足を運んでいただき、熱い声援を送ってください。

 

 我々が、どれだけ素晴らしい練習をしたとしても、皆さんの応援の力には勝てないと思います。だからこそ皆さんの力が必要になると思います。(今季は)目標も高く設定しています。その目標に本気で覚悟を決めて、全員で向かって行こうと思いますので今年1年、是非、応援の程、よろしくお願い致します」

 

 その後イベントは進み、新加入選手の紹介インタビューや2020シーズンのユニフォームのお披露目などが行われた。2020シーズンの新加入選手は以下の通り。

 

・GK(背番号21)加藤大智選手(前所属:明治大学)

・GK(背番号30)辻周吾選手(前所属:横浜FC)

・DF(背番号3)西岡大志選手(前所属:FC琉球)

・DF(背番号23)三原秀真選手(前所属:愛媛FC U-18)

・DF(背番号24)池田樹雷人選手(前所属:AC長野パルセイロ)

・DF(背番号32)吉田晴稀選手(前所属:帝京長岡高校)

・MF(背番号6)シシーニョ選手(前所属:徳島ヴォルティス)

・MF(背番号7)横谷繁選手(前所属:ヴァンフォーレ甲府)

・MF(背番号11)森谷賢太郎選手(前所属:ジュビロ磐田)

・MF(背番号19)忽那喬司選手(前所属:びわこ成蹊スポーツ大学)

・MF(背番号34)渡邊一仁選手(前所属:横浜FC)

 

 愛媛FCアカデミー出身選手や他チームでプレーしていたベテラン選手などが地元に帰って来てくれたことにより、トップチーム所属の愛媛県出身選手は更に増え、今季は8名となった。同郷の選手が増えたということで、愛媛在住のファンにとっては応援し甲斐がある魅力的なチーム構成になったのではないだろうか。

 

 また会場では2020シーズンのキャプテン並びに副キャプテンが発表された。副キャプテンは、GK岡本昌弘選手、DF前野貴徳選手、DF茂木力也選手の3名。キャプテンは、今年もFW西田剛選手が務めることになった。

 

 イベントの最後は、チームを代表してキャプテン西田剛選手が挨拶。

 

「2月23日から、いよいよ2020シーズンが開幕となります。リーグ戦は11月下旬まで続くわけですが、長いシーズン、良い時もあれば、そうでない時も必ず来ます。そうでない時こそ、チーム力が試されると思っています。そんな中で前野選手、岡本選手、茂木選手、頼りになる副キャプテンがサポートしてくれると思いますし、ベテランの選手たち、キャリア豊富な選手たちが揃っていますので、そういった選手たちと苦しい時も共に力を合わせて、この愛媛FCをしっかり背負って戦っていきたいと思います。そして皆さん一人ひとりの応援が僕たち選手には、すごく力になります。何気ない拍手、何気ない頑張れという声援は、ピッチまで聞こえてきます。それが良いプレーに繋がって結果に、また勝利にも繋がります。なので、一人でも多くの方にニンジニアスタジアムへ足を運んでいただいて、僕たちと共に戦って欲しいと思います。2020シーズン、応援よろしくお願いします!」

 

 そのコメントからは、新シーズンへと臨む覚悟と熱い気持ちが伝わってきた。

 

 最後の最後は再び私のリードで、会場の皆さんと一緒に「愛媛FCコール」を大合唱! そして5時間に亘るイベントを締め括った。

 

 遂に開幕したJ2の激しいサバイバル戦。高いレベルのクラブが数多く集う中、今季も厳しい戦いが予想される。それでも、川井健太監督が追い求める理想のパスサッカーを具現化するため身体を張って頑張る選手たちを信じ、私たちサポーターも全力で後押ししたいと感じている。

 

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。

 


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