今ある駒でどう勝つか。大切なのは駒の損得より効率。相乗効果より互いのよさを殺さない手を。決断には選択肢を狭める感性が必要――。将棋はいわば“決断の連結決算”で相手玉を追い詰めていくゲームである。その用兵術は組織の人材活用、人材育成に多大なヒントをもたらしてくれるはずだ。天才棋士にスポーツジャーナリストがジャンルを越えて鋭く迫る。
(日本経済新聞出版社/定価:1,575円(税込)/羽生善治、二宮清純著)
『歩を「と金」に変える人材活用術』
 はじめに――二宮清純
 第1章 「歩」が最強の駒になるとき
 第2章 「知識の共有」が最適の戦略
 第3章 経験から生まれる「勘」
 第4章 選択肢を狭める感性
 第5章 才能を伸ばす
 対談を終えて――羽生善治
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羽生善治(はぶ・よしはる)
 1970年、埼玉県所沢市出身。二上達也9段門下。小学6年(82年)6級で奨励会入会。中学3年(85年)に4段。19歳(89年)で初タイトルの竜王位を獲得する。94年、9段に昇段。96年、王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王の7冠を独占。05年、王座戦14連覇で、同一タイトル連覇の新記録を樹立する。タイトル戦登場84回、タイトル通算66期、棋戦優勝回数32回(07年9月30日現在)。現在は王将、王座の2冠。
<主な著書>
『決断力』『羽生善治 挑戦する勇気』『先を読む頭脳』(共著)『羽生の法則』(1〜6)など多数。