年明けの1月14日(月)、愛媛FCの2008シーズンのスタートを飾る「愛媛FCオープニングフェスタ2008」が、今年もフジグラン松山(松山市宮西一丁目)の1階イベント広場にて行われた。
 天皇杯(第87回全日本サッカー選手権大会)での活躍もあり、愛媛FCは人気、注目度が高まっている。イベント当日には、500人を超えるファンと大勢の報道関係者が集まり、大変な賑わいとなっていた。

 また、成人の日ということもあって、観客の中には、晴れ着姿の方も見受けられ、イベントに花を添えてくれた。会場は4階の高さまで吹き抜け構造となっているが、どのフロアーも、このイベントを「一目見よう!」「参加しよう!」という人々で、立錐の余地もなく埋め尽くされ、昨年を上回る超満員だった。

 イベントが開始され、スーツ姿の選手が入場してきた。現行の在籍選手とともに、新入団選手たちも登場。拍手と歓声で迎える大勢のファンたちの前で、少し緊張気味にも見える。
 2008シーズン新入団選手(期限付き移籍から完全移籍となった選手も含む)は、以下の通り。()内は、前所属チーム名。

21番、GK多田大介(セレッソ大阪)
31番、GK河原正治(大分トリニータ)
35番、GK兼田亜季重(サンフレッチェ広島ユース)
14番、DF三上卓哉(京都サンガF.C.)
15番、DF津田琢磨(ヴァンフォーレ甲府)
26番、DF伊藤博幹(ガンバ大阪)
29番、DF深水章生(立命館大学)
10番、MF宮原裕司(サガン鳥栖)
17番、MFキム・テヨン(ヴィッセル神戸)
22番、MF横谷繁(ガンバ大阪)
24番、FW横山拓也(モンテディオ山形)
30番、FW若林学(大宮アルディージャ)

 J1やJ2の他チームから移籍してきた即戦力的な選手、将来を有望視されている選手などなど、愛媛FCの躍進に向けて、大いに期待が持てる新戦力が集ってくれたように感じる。
 後は、望月一仁監督が思い描くサッカーを理解し、現行の在籍選手たちと上手くマッチングを図り、チームへ早く溶け込んでくれることを願うばかりだ。

 今回のイベントでは、2008シーズンのゲームシャツ(ユニフォーム)も初披露された。心機一転、新たなメーカー製となり、デザインも一新された。ホームシャツ(ファーストユニフォーム)の基調色となるチームカラーのオレンジ色は若干、赤味がかったものへと変更された。アウェーシャツ(セカンドユニフォーム)の基調色は、昨年までの白色からグレーに変わって、精悍なイメージを受けた。

 それぞれ賛否両論あるようだが、このゲームシャツで、素晴しい試合を見せてくれれば、結果オーライで「かっこいいユニフォーム」と思えるようになるのだろう。そして、是非、そう思わせるような活躍をチームには期待したい。

 イベントも終了間際となり、私たちサポーターは「伊予魂」の応援コールで選手の退場を見送った。シーズンの開幕までは、もう少し時間があるのだが、戦いに向け、気持ちの高揚が感じられる1時間だった。

 今シーズンへの準備が整った愛媛FC。今回のイベントに集ったファンの数を見ても分かるように、周囲の期待は大きくなっている。今年1年に全ての力を注ぎ込み、世間を驚かせるような戦いぶりを是非ともみせてほしい。

松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール
1967年5月14日生まれ、愛媛県松山市出身。
愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。
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