大阪桐蔭・中田翔が5日、生野工(大阪)との練習試合で高校通算最多記録となる87本目の本塁打を放った。
 歴史的瞬間は7回に訪れた。ボールカウント1−3から真ん中高めに甘く入ってきたストレートを、中田は見逃すことなく左中間へ運んだ。

 1日の初芝戦(練習試合)で2本のソロ本塁打を放ち、埼玉栄時代に大島裕行(西武)が築いた高校記録と並んだ中田。新記録樹立は確実と見られていたが、夏の地方大会を前にあっさりと記録を塗り替えてしまった。さすが“平成の怪物”である。

 あとは甲子園の切符をかけた大阪大会、さらには甲子園の舞台でどれだけ本塁打を量産できるかに注目が集まる。初戦は14日の四条畷北戦。目標としている「100本」と、未だ達成されていない「全国制覇」に向けて、中田の最後の夏がいよいよ始まる。