1月26日(土)

大相撲
 大相撲の初場所14日目、1敗で並んでいた白鵬と朝青龍の両横綱はそろって白星をあげ、優勝は千秋楽(27日)の直接対決で決まることになった。優勝をかけた横綱同士の千秋楽の相星決戦は、平成14年秋場所の武蔵丸−貴乃花(武蔵丸が勝利)以来、5年半ぶり。
 それぞれが綱の強さを満員の観客に見せつけた。先に土俵に上がった白鵬は、大関・琴光喜と対戦。立ち合いからすぐに右まわしをとり、一気に土俵際まで押し込む。ここで大関にもろ差しを許して、逆襲を受けたものの、慌てることなく土俵中央で上手投げを決めた。

 続く結びの一番は朝青龍と大関・魁皇が激突。横綱は右上手をとり、左四つの態勢をとると休まず前へ出る。そのまま大関が得意とする右を殺し、寄り切った。これで2日目に稀勢の里に敗れてから12連勝。尻上がりに鋭い攻めが戻ってきた。

 両横綱の対戦成績は朝青龍の10勝5敗。昨年も3勝1敗と朝青龍が勝ち越している。果たして最後に笑うのは、3場所連続優勝を目指す白鵬か、出場停止明けで完全復活を示したい朝青龍か。初場所は最高のクライマックスを迎えた。

<主な取組と結果> 
 琴欧洲(上手投げ)鶴竜
 白鵬(上手投げ)琴光喜
 朝青龍(寄り切り)魁皇
※左側が勝った力士
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