サッカー日本代表(FIFAランキング27位)は25日、神奈川・日産スタジアムで韓国代表(同38位)と親善試合を行い3対0で勝利した。試合は前半17分にDF山根視来が代表初出場初先発で初ゴールを決める。さらに日本は27分、MF鎌田大地(フランクフルト)が追加点を奪い、試合を折り返す。後半38分には左CKからMF遠藤航(シュツットガルト)がヘディングで決めた。韓国はパスサッカーに終始し、かつての激しさは見られなかった。

 

 山根、初尽くしの先制ゴール(日産スタジアム)

日本代表 3-0 韓国代表

【得点】

[日] 山根視来(17分)、鎌田大地(27分)、遠藤航(83分)

 

 日本は遠藤とMF守田英正(サンタクララ)のダブルボランチが相手の攻撃の芽を潰し続けた。これにより韓国の攻撃を90分、封じることに成功した。韓国は終始、パスサッカーを展開したものの効果的な攻めを見せることはできなかった。

 

 日本が先制したのは前半17分。相手のクリアーミスにFW大迫勇也(ブレーメン)が反応し、右足ヒールキックでペナルティーエリア右サイドにパスを送る。これに走り込んだ右サイドバックの山根が思い切り右足を振り抜く。強烈なシュートはクロスバーに当たり、左サイドネットを揺らした。川崎Fでも好調の新戦力が早速、結果を出した。

 

 日本の追加点は27分。またしても大迫が演出した。敵陣ペナルティーエリア手前でポスト役となり右サイドの鎌田に供給。鎌田はフェイントで相手とタイミングを外し、右足一閃。これがゴール左サイドに決まり、日本はリードを広げ、試合を折り返した。

 

 後半も日本のペースだった。36分、左CKから遠藤がヘディングで合わせダメを押した。

 

 日本は韓国相手に10年ぶりの完封勝利を収めた。しかし、今回の韓国は主力が不在だった。それに加え、フィジカルコンタクト勝負ではなく、パス主体のスタイルで戦ってきたこともあり、かつての恐さが影を潜めていた。勝利は大変喜ばしいが、今回の出来の韓国相手ならば後半にセットプレーの1点だけでなく、もっと畳みかけられたはずだ。

 

 この親善試合で調整をはかった日本は30日にホームでカタールW杯アジア二次予選のモンゴル代表(FIFAランキング190位)戦に臨む。