U-24日本代表、1年ぶりの実戦で東京五輪メダル候補に零敗 ~親善試合~
南米王者のしたたかさ見せつけられる(味の素スタジアム)
U-24日本代表 0-1 U-24アルゼンチン代表
【得点】
[ア] アドルフォ・ガイチ(21分)
東京五輪南米予選1位のチームは手堅かった。中央を固められ、攻撃に転じればシンプルながら縦に速く、力強さもあった。
最初にチャンスを作ったのは日本だった。前半6分、MF三好康児(アントワープ)がドリブルで右サイドを突破し、クロスを供給。これにMF渡辺皓太(横浜F・マリノス)が飛び込むがDFに阻まれた。
8分にはピンチを招く。FWアドルフォ・ガイチに日本の左サイドを突破され、クロスを上げられる。MFフェルナンド・バレンスエラにヘディングで合わせられるものの、これはバーに助けられた。19分にも細かいパス回しからペナルティーエリア内に入られたバレンスエラに左足のシュートを見舞われるが、再びバーに助けられた。
運が味方したのはここまでだった。21分、日本は失点を喫する。ハーフウェイ付近からロングボールで日本の左サイドの裏を突かれる。MFマティアス・バスカルに左サイドを破られ、クロスを上げられる。これにガイチがヘディングで合わせた。シュートはバーに当たるが、今度はゴールラインを割ってしまった。
何とか追いつきたい日本は27分。MF三笘薫(川崎フロンターレ)が得意の左サイドからドリブルを仕掛けるものの相手DFはフェイントにかからずコーナーに逃げられた。同27分にはMF久保建英(ヘタフェ)がドリブルで中央突破を試みるがファウルで止められる。
後半に入りさらに三笘と久保が積極的に仕掛けるが、アルゼンチンはしっかりと中央を固めてきた。サイドや低い位置ではボールを持たせてもらえるが、肝心のゴール前では自由にさせてもらえなかった。
結局、日本はゴールネットを揺らすことができず試合終了。南米の雄に試合巧者ぶりを見せつけられた。昨季、新人ながらJリーグで13得点とブレイクした三笘のドリブルも影を潜めた。
日本は29日に再度、アルゼンチンとミクニワールドスタジアム北九州で対戦する。
(文/大木雄貴)