4日、ジャパンラグビートップリーグ第6節が行われ、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でホワイトカンファレンス首位のパナソニック ワイルドナイツと同2位の神戸製鋼コベルコスティーラーズが13-13で引き分けた。前半はPG2本ずつ決め、6-6で終了した。後半は1トライ1ゴールを獲り合うも、ノーサイド。両チームの連勝は5でストップ。勝ち点はパナソニックが26、神戸製鋼が25となった。

 

 ホワイトカンファレンスの全勝対決は、両チームが天候を苦にし、ハンドリングエラーをする場面が目立った。スコアはそれほど伸びなかった一方で、激しいディフェンスの応酬で熱戦を繰り広げた。

 

 先制は神戸製鋼。敵陣で獲得したペナルティーでショットを選択し、それをSOヘイデン・パーカーが難なく決めた。その10分後、パナソニックはSO松田力也がPGを成功し、同点に追いついた。

 

 両チーム、トライがなかなか奪えない展開。26分、松田のPGでパナソニックがリードを奪うと、29分には神戸製鋼パーカーがPGで返す。一進一退の攻防は、セットプレーでも見られた。

 

 スクラムでは優位に立っていたパナソニックだが、ラインアウトでは神戸製鋼の激しいプレッシャーに遭い、ミスを犯した。前半は6-6。均衡は破られぬまま、ハーフタイムを迎えた。

 

 後半、先に試合を動かしたのは、神戸製鋼だ。3分、敵陣深くに攻め込むと、パーカーが右サイドへキックパス。これをWTB井関信介がキャッチし、インゴール右隅に飛び込んだ。パーカーは右隅の難しい角度のコンバージョンキックを成功し、神戸製鋼が7点のリードを奪った。

 

 11分、パナソニックはハーフウェーライン付近でスクラムを獲得。SH内田啓介がスクラムからボールを再度手にすると、神戸製鋼の守備網をすり抜けた。そのままインゴールまで独走。2点差に迫るトライ。松田がコンバージョンキックを落ち着いて決めた。

 

 13-13と拮抗した試合は最後まで勝負が分からない展開に。39分にはパナソニックがノットリリース・ザ・ボールのペナルティーを犯すと、神戸製鋼はショットを選択した。これをパーカーと交代で入っていたアーロン・クルーデンがゴールまで45m以上ある位置から狙ったが、惜しくも右に外れた。

 

 パナソニックは40分、途中出場の山沢拓也が自陣からショートパント。これをCTBディラン・ライリーがキャッチし、山沢にリターンパスを送った。山沢は2人に捕まりながらキックで前方へ蹴り出す。このボールをライリーが追いかけたが、デッドボールラインを越えてしまった。結局、13-13のままスコアは動かずノーサイド。両チームが勝ち点2ずつを分け合った。

 

(文/杉浦泰介)