MLB通算123勝をあげ、メジャーリーグ復帰を目指す野茂英雄投手が4日、カンザスシティー・ロイヤルズとマイナー契約を結んだことが明らかになった。自身の公式サイト上で発表した。
 野茂は言わずと知れた日本人メジャーリーガーの草分け的存在。近鉄を退団してドジャースに入団した95年にいきなり13勝をあげ、236奪三振でタイトルを獲得して新人王に輝く。その活躍は全米にトルネード旋風を巻き起こした。96年にノーヒット・ノーランを達成すると、レッドソックスに所属していた01年に両リーグでのノーヒッターとなっている。ここまでメジャー6球団に所属し、123勝109敗、1915奪三振、防御率4.21。

 05年7月にデビルレイズを解雇されて以降はメジャーリーグのマウンドに上がることはなく、06年は右ひじを手術。昨季はマイナーも含めて、どのチームにも所属しない形で、リハビリに専念していた。10月よりベネズエラのウインターリーグに参加し、復活への階段を着実に上がっていた。

 ロイヤルズは今季より前日本ハムのトレイ・ヒルマン監督が就任し、ロッテから薮田安彦投手がFA移籍する。2月のキャンプには招待選手として参加することが決まった。3年ぶりのメジャー復帰、そして勝利へ――。8月には不惑を迎えるパイオニアの新たなチャレンジがスタートする。
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