日本サッカー協会は20日、オンラインで6月に行われる国際親善試合(6/5 U-24ガーナ代表戦/ベスト電器スタジアム、6/12ジャマイカA代表戦/豊田スタジアム)のU-24日本代表メンバーを発表した。A代表の主力選手であるDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)の3名が東京五輪オーバーエイジ(OA、25歳以上)候補として選出された。

 

「五輪が迫ってきている。今回の活動は最終選考という意味合いが強い」

 U-24代表発表冒頭の挨拶で反町康治技術委員長は語気を強めた。メンバー選考を絞り込んでいくこの段階でOAの3名をメンバーに組み込んだ。

 

 吉田、酒井、遠藤は本大会も“ほぼ当確”のようだ。森保一監督は「何が起こるかわからないから臨機応変に対応したい」と言いつつ、こう続けた。

「基本的にこの3人(吉田、酒井、遠藤)の選手たちに本大会でも戦ってもらいたい。現段階ではこの3人で(本大会に)行きたい。この3人は絶対的戦力。プレーでチームに貢献できる」

 

 精神的支柱だけ、ではなく常にピッチに立っていて欲しいとの指揮官の思いの表れでもある。

 

 五輪の代表枠はわずか18。酒井が入れば3バックと4バックの併用も可能だ。遠藤もボランチとセンターバック、右サイドバックとポリバレントな選手。交代枠を使わず、試合中にシステム変更が可能な点は大きなメリットとなる。

 

 24歳以下の選手たちについては「五輪エイジ(24歳以下)の選手たちは最終段階まで競争」と森保監督は若きサムライたちに発破をかけた。温厚な面が目立つ森保監督だが、五輪開幕2カ月間に来て、いよいよ勝負に徹するクールな一面が顔をのぞかせた。

 

 OA3名がほぼ当確だと残る枠は15。24歳以下の選手たちはこの2戦で、己の存在を存分にアピールして欲しい。

 

<U-24日本代表メンバー>

GK

大迫敬介(サンフレッチェ広島)

沖悠哉(鹿島アントラーズ)

谷晃生(湘南ベルマーレ)

鈴木彩艶(浦和レッズ)

DF

※吉田麻也(サンプドリア)

※酒井宏樹(マルセイユ)

町田浩樹(鹿島アントラーズ)

旗手怜央(川崎フロンターレ)

古賀太陽(柏レイソル)

冨安健洋(ボローニャ)

橋岡大樹(シント=トロイデン)

菅原由勢(AZ)

MF

※遠藤航(シュツットガルト)

板倉滉(フローニンゲン)

中山雄太(ズウォレ)

相馬勇紀(名古屋グランパス)

三好康児(アントワープ)

三笘薫(川崎フロンターレ)

遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)

堂安律(ビーレフェルト)

食野亮太郎(リオ・アヴェ)

田中碧(川崎フロンターレ)

久保建英(ヘタフェ)

FW

林大地(サガン鳥栖)

前田大然(横浜F・マリノス)

上田綺世(鹿島アントラーズ)

田川亨介(FC東京)

※はオーバーエイジ(25歳以上)