26日、社団法人全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ、理事長=大沢啓二)が「第1回マルハンドリームカップ全国草野球トーナメント」の記者会見を行った。この大会は特別協賛の株式会社マルハンの全面的なバックアップ体制の下、7月から約5カ月をかけて草野球の日本一を決定する。また、優勝チームはプロ野球マスターズリーグとプロ野球OBによるドリームチームと対戦する。ドリームチームの指揮官は、ヤクルト、日本ハムで監督を歴任した土橋正幸が務める。
(写真:左から佐々木信也広報委員長、土橋正幸氏、大沢啓ニ委員長、鈴木嘉和マルハン代表取締役社長、韓裕マルハン代表取締役副社長)
 大会は7月1日に開幕。全国を北海道、東北、関東、中部・北陸、関西、中国・四国、九州・沖縄の7地区に分けて予選大会を行い、各地区を勝ち抜いた8チーム(関東のみ2代表)で全国大会を開催する。決勝戦は12月2日、東京ドームにて行われ、優勝チームはドリームチームと対戦する。対象は国内すべての軟式草野球チーム。

 同大会の開催にあたり、実行委員会委員長の大沢啓二氏とドリームチーム監督の土橋氏が次のようにコメントした。

(写真:日本野球界を盛り上げたいとコメントする土橋氏(左)と大沢氏)
「今の野球界は裏金問題など、いろんなことがあり、日本の野球人気が2番手、3番手になっている傾向がある。また、最近の世の中はIT時代で、機械で人の心が動くようになってきた。しかし、今こそ人間の原点を見直す時期ではないかと思う。その方法として我々OB連中が考えた結果、全国にたくさんある草野球の大会をやったらどうかという案が持ち上がった。野球というのは一人ではできない。みんなの協力があってこそできるもの。だから、人の気持ちがわかるスポーツだと思う。野球を通じて明るい社会になってほしいという願いを込めて開催するに至った」(大沢氏)

「私も草野球の出身。たまたまプロ野球のテストに受かったので、なんとか一人前になろうと頑張った結果、そこそこの成績を挙げることができた。
 今年はプロ野球のテレビ中継がなかったり、ニュースといえば大リーグの話題ばかり。その中で日本の野球界も頑張らなければいけない。この大会で私の後釜と言ってはなんだが、軟式野球出身のプロ野球選手が誕生すればいいなと思っている。
 全国を勝ち抜き優勝を手にするチームは、かなりの強豪だと思う。OBチームは年齢が年齢だが、いい内容のゲームができるように一生懸命やりたい」(土橋氏)

 開催概要は下記の通り。

【第1回マルハンドリームカップ全国草野球トーナメント】

開催期日 2007年7〜12月(開幕は7月1日)

開催会場 <北海道地区>(100チーム)
      札幌市:7月末日より(札幌市近郊野球場)
      旭川市:7月1日より(西神楽球場、ドリームスタジアム)
      北見市:7月28日より(北見市営野球場)

     <東北地区>(100チーム)
      青森県:7月1日より(青森市近郊野球場)
      岩手県:7月1日より(北上市近郊野球場)
      秋田県:7月1日より(秋田市近郊野球場)
      山形県:7月1日より(山形市近郊野球場)
      宮城県:7月1日より(南郷球場、七ヶ浜球場、柴田球場ほか)

     <関東地区>(200チーム)
      埼玉県:7月1日より(サンケイスポーツランド、東京健保組合大宮運動場)

     <中部・北陸地区>(100チーム)
      愛知県:7月1日より(愛知県内野球場)
      岐阜県:7月1日より(岐阜県内野球場)
      福井県:7月1日より(福井市近郊野球場)
      新潟県:8月4日より(新潟市近郊野球場)

     <関西地区>(100チーム)
      滋賀県:7月1日より(滋賀県内野球場)
      京都府:7月1日より(京都府内野球場)
      大阪府:7月1日より(大阪府内野球場)
      兵庫県:7月1日より(神戸市、明石市近郊野球場)
      和歌山県:7月1日より(和歌山県内野球場)

     <中国・四国地区>(100チーム)
      岡山県:7月1日より(倉敷マスカット球場、岡山県野球場ほか)
      広島県:7月1日より(広島県内野球場)
      徳島県:7月15日より(阿南市近郊野球場)

     <九州・沖縄地区>(100チーム)
      福岡県:7月1日より(福岡県内野球場)
      佐賀県:7月1日より(佐賀県内野球場)
      鹿児島県:7月1日より(鹿児島県内野球場)
      沖縄県: 7月1日より(沖縄県内野球場)

参加対象 国内すべての軟式草野球チーム(チーム数:全国で800チーム)

参加費用 2万円(球場使用料、審判費、傷害保険費、消費税含む)
申込方法 参加希望チームは、同大会ホームページ(http://www.dreamcup.jp)あるいはFAX(03-3238-2901)にて資料請求を行い申し込みを行う。