今季のメジャーリーグで守備の優秀だった選手におくられるゴールドグラブ賞が7日、発表された。アメリカンリーグの外野手部門ではイチロー(マリナーズ)がデビュー以来、7年連続で受賞した。他の日本人選手は選ばれなかった。
 イチローは今シーズン、ライトからセンターにポジションを変更したが、華麗な守備とレーザービームはまったく変わらなかった。433の守備機会で失策はわずかに1つ。守備率.998でプレーオフ争いを演じたチームを守り立てた。

 捕手部門ではベテランのイバン・ロドリゲス(タイガース)が13度目の受賞。今季のメジャーリーグで盗塁阻止率ナンバーワン(.465)だった城島健司(マリナーズ)は守備率でも.998とロドリゲスを上回ったが、選から漏れた。

 ナ・リーグでは“精密機械”の異名をもつ41歳右腕のグレグ・マダックス(パドレス)が投手部門で17回目の受賞を果たした。これはメジャー歴代最多記録。また外野手部門は22年ぶりに4選手が選出された。
 
 二塁手部門では今季、守備率.992と堅守を誇った松井稼頭央(ロッキーズ)のタイトル獲得が期待されたが、同.985のオルランド・ハドソン(ダイヤモンドバックス)が受賞した。

【ゴールドグラブ受賞者】
(ア・リーグ)
投手 ヨハン・サンタナ(ツインズ)1.000
捕手 イバン・ロドリゲス(タイガース).993
一塁 ケビン・ヨーキリス(レッドソックス)1.000
二塁 プラシド・ポランコ(タイガース)1.000
三塁 エイドリアン・ベルトレ(マリナーズ).958
遊撃 オルランド・カブレラ(エンゼルス).983
外野 イチロー(マリナーズ).998
    トリー・ハンター(ツインズ).995
    グレイディ・サイズモア(インディアンス).995

(ナ・リーグ)
投手 グレグ・マダックス(パドレス).986
捕手 ラッセル・マーティン(ドジャース).988
一塁 デレク・リー(カブス).994
二塁 オルランド・ハドソン(ダイヤモンドバックス).985
三塁 デービット・ライト(メッツ).954
遊撃 ジミー・ロリンズ(フィリーズ).985
外野 アンドルー・ジョーンズ(ブレーブス).995
    カルロス・ベルトラン(メッツ).988
    アーロン・ロワンド(フィリーズ).995
    ジェフ・フランコア(ブレーブス).986
※後の数字は守備率
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