10月30日、bjリーグ(日本バスケットボールリーグ)の2007-2008シーズンが福岡で開幕。王者大阪エヴェッサが新規参入のライジング福岡を91-71で破り、3連覇へ向けて白星スタートを切った。

◇10月30日、アクシオン福岡
ライジング福岡 71−91 大阪エヴェッサ
【第1Q】24−28【第2Q】13−10【第3Q】19−30【第4Q】15−23


「ようこそ、bjリーグへ!」
 3年目のシーズンは、河内敏光コミッショナーの意気揚々たる宣誓で始まった。
「バスケットボールの盛んな福岡にチームができたことを関係者の方々に感謝します。私も大変嬉しい。ブースターの皆様へ白熱したゲームをお見せすること約束します。今後ともライジング福岡、そして、bjリーグにご期待下さい。それでは、bjリーグの2007-2008シーズンを開幕します!」

 会場のアクシオン福岡には、地元チームのデビューに期待に胸をふくらませた2465人の観客が集結した。
 その大観衆に背中を押された福岡に硬さは全くなかった。試合開始直後、大阪のF波多野にファーストゴールを決められるも、すぐさま、主将のPG川面が個人技で切れ込み、記念すべき初ゴールを叩き出した。川面のシュートがネットを揺らした瞬間、会場はワッと沸いた。

 その後も、前半は王者相手に一歩も引かない戦いぶりを見せた。持ち味の前から仕掛けるディフェンスで激しいプレッシャーをかける。昨季はレギュラーシーズンでリーグ最多の平均85.8点を叩き出した大阪の攻撃を第2Qはわずか10点に抑え、一時は逆転して3点のリードを奪った。

 だが、2連覇の大阪が福岡の前に立ちはだかった。第2Q、福岡の激しいディフェンスに手を焼いたものの、大黒柱で新主将のPFワシントンが勝負どころで得点して、食らいついて離れない。同Qの終了間際には、大分から加入したGマーシャルがねじこんで、1点リードで前半を折り返した。

 後半に入ると、王者の攻撃力が爆発した。ワシントンのアリウープ、Gロティックのスティール、仲村の3ポイントで瞬く間に点差を2ケタに広げた。疲れの見える福岡は、大阪のオフェンスを止めることができない。最終第4Qも、大阪の勢いは衰えず。ロティックの連続3ポイントやPFニュートンのカウントプレーでリードを20点台に乗せて、そのまま逃げ切った。

 最後は、大阪が自力の差を見せ付ける形だった。ワシントンが両軍最多の28点を記録。その他にも、このゲーム最多の5本の3ポイントを決めた仲村ら4人が得点を2ケタ台に乗せて、3連覇に向けて充実のスタートを切った。

 一方の福岡も健闘が光った。外国人選手のFプライズがワシントンに2点差と迫る26点を叩き出して、点取り屋の実力を見せつけた。福岡の記念すべき初ゴールを奪った川面もチーム日本人最多の12点を記録。持ち前のオールコートディフェンスが王者相手に機能する場面も見られた。後半は経験の少なさを痛感させられたが、未来につながるゲームができたといえそうだ。

 ついに走り出した3年目のbjリーグ。これから週末にかけて、各地でレギュラーシーズンの初戦が行われる。どの試合も今回の開幕戦のような熱いゲームが期待できそうだ。今後の戦いからも目が離せない。


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