17日、横浜の古木克明外野手とオリックスの大西宏明外野手が交換トレードされることが明らかとなった。
 外野守備の強化を図りたい横浜と左打者の外野手を希望していたオリックス。双方の思惑が一致し、1対1でのトレードが決定した。
 古木は豊田大谷高時代、4番として甲子園にも出場。1998年、松坂大輔(現ボストン・レッドソックス)の外れ1位として、横浜に指名され、左の大砲として期待された。プロ入り4年目の2003年には開幕スタメン入りを果たすなど、一時は華々しい活躍を見せていた。

 しかし、リーグ最多失策を記録するなど、三塁の守備に大きな課題があった。04年、外野にコンバートされるも、レギュラーの座を掴むことができず、05年オフには自らトレードを志願していた。昨季は110試合に出場したが、打率.252と満足のいく結果は得られなかった。今季は昨年オフに右ヒジを手術したことで出遅れ、一時はスタメン入りするも、結局72試合にとどまった。

 また、大西はPL学園時代、夏の甲子園で松坂大輔率いる横浜と準々決勝で対戦。外野手として延長17回の死闘を繰り広げた。99年、近鉄に入団し、04年の球団合併の際、オリックスに移籍。高校時代から定評のあった守備力に加え、年々、打撃力も向上。近年は外野手のレギュラー争いの一角を担ってきた。今季は83試合に出場し、打率.247。

 奇しくも同じ27歳、“松坂世代”と言われてきた2人のトレード。来季は互いに新境地でレギュラー獲得に挑む。
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