川端・V打! ヤクルト、20年ぶりの日本一!! ~2021プロ野球日本シリーズ~

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 27日、プロ野球の日本シリーズ第6戦がほっともっとフィールド神戸で行われ、東京ヤクルトが、2対1で勝利。20年ぶりの日本一に輝いた。

 

 先発はオリックスが第1戦に投げた山本由伸、ヤクルトは高梨裕稔。山本は4回まで7奪三振とヤクルト打線を封じ、高梨も散発2安打でオリックスに先制を許さない。投手戦の均衡を破ったのはヤクルト。5回表、先頭のオスナがヒットで出塁すると、続く宮本丈が犠牲バントで送り、1死二塁。2死の後、塩見泰隆がレフト前に弾き返し、1点を先制した。

 

 高梨の前に7つの三振と攻めあぐねていたオリックスも、すかさす反撃に出た。5回裏、若月健矢が内野安打で出塁すると、犠牲バントで2死一塁。打順は一番に返って福田周平。前の打席でもヒットを放っている福田が、レフト前ヒットを放ち、オリックスが同点に追いついた。ヤクルトは5回途中から継投に入り、オリックスはエース山本が投げ続け、9回を終え1対1。試合は、今シリーズ、初の延長に入った。

 

 両者無得点のまま12回まで進み、表のヤクルトの攻撃。2死から好調の塩見がヒットで出塁すると、ヤクルトベンチは切り札・川端慎吾を代打で起用した。川端はベンチの期待に応え、フルカウントから吉田凌の内角スライダーを詰まりながらもレフト前へ持っていき、二塁から塩見が生還。ヤクルトが2対1と勝ち越しに成功した。

 

 ヤクルトは10回途中からマウンドに上ったスコット・マクガフが3イニング目の12回裏も投げ、死球でランナーを許したものの、最後は宗佑磨をセカンドゴロに打ち取り、ゲームセット。ヤクルトが6度目の日本一に輝いた。

 

 選手たちの手で10度、宙を舞った高津臣吾監督は、「投手陣は全員が持ち味を発揮し、いい投球をしてくれました。代打の川端は、アウトになることが許されない場面で当たりはよくなかったけど、いいバッティングをしてくれた。セ・リーグの意地もあったし、オリックスも強かった。ファン、スタッフ、選手に心から感謝、感謝、感謝です」と喜びを語った。

 

(文/SC編集部・西崎)

 

 6試合全スタメンマスクの中村悠平がMVP(ヤクルト4勝2敗 ほっと神戸)

東京ヤクルト 2 = 000|010|000|001
オリックス 1 = 000|010|000|000(延長12回)
勝利投手 マクガフ(1勝2敗2S)
敗戦投手 吉田凌(2敗)

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