4日、北京冬季オリンピックの開会式が、国家体育場で行われた。今大会は91カ国・地域の選手が約2900人が参加。20日までに7競技109種目が実施される。北京は2008年夏季オリンピックに続き、2度目の開催。史上初の夏冬開催地となった。

 

 通称“鳥の巣”でのセレモニーは、プロジェクションマッピングによって幻想的な雰囲気に包まれた。14年前と同じ映画監督のチャン・イーモウ氏が演出を担当した。4時間の“超大作”から今回は大幅に短縮。これは新型コロナウイルス下であることを考慮してのものだ。

 

 クラシックの名曲に乗って各国・地域の選手団が次々に入場。IOCトーマス・バッハ会長のスピーチは約10分にも及んだ。約1時間40分を予定していた開会式は、最終的には30分以上の延長となった。過去の冬季オリンピックのメダリスト、現役選手による聖火リレー。最終ランナーがトーチを聖火台に設置した。花火が打ち上がり、北京の夜空に冬の祭典のスタートを盛大に祝った。ここからは選手たちが主役となる。

 

 開会式に先立って、カーリング、フリースタイルスキー、アイスホッケー、フィギュアスケートは競技を開始しており、日本勢のメダル獲得が有力視される男女モーグルは原大智(日本スキー場開発クラブ)、川村あんり(日体大桜華高)など4人が予選1回目で決勝進出。堀島行真(トヨタ自動車)ら残り4人も決勝と同日(男子は5日、女子は6日)に行われる予選2回目での決勝進出を目指す。

 

 女子アイスホッケーはスマイルジャパンが06年トリノオリンピック銀メダルのスウェーデンに3-1で白星スタート。フィギュアスケート団体は男子ショートプログラム(SP)、アイスダンスリズムダンス、ペアSPの3種目を終え、日本は3位・中国と1ポイント差の4位に付けている。

 

 北京の冬はどんな熱い戦いが待っているのか。決勝種目は明日から、クロスカントリースキー女子15km距離複合を皮切りにスタート。今大会金メダリスト第1号が誕生する。日本勢は石田正子(JR北海道)らが出場。スピードスケートの3000mには今大会日本選手団の主将・髙木美帆(日体大職員)が登場する。

 

(文/杉浦泰介)