23日、サッカー日本代表は東アジア選手権最終戦で韓国代表と戦い、1−1で引き分けて大会初優勝とはならなかった。前半15分に先制された日本は、後半23分にMF山瀬功治の得点で追いついたが、勝ち越しゴールを奪えなかった。

◇2月23日、中国・重慶
日本 1−1 韓国
【得点】
[日] 山瀬功治(68分)
[韓] ヨム・ギフン(15分)
 勝たなければ優勝がない日本は、中国戦とほぼ同じくFW田代有三の1トップ。MF橋本英郎が先発に名を連ね、右サイドに入った。

 痛恨の失点シーンは前半15分。右サイドを崩され、FWヨム・ギフンに左足ボレーで決められてしまう。その直後、MF中村憲が強烈なミドルシュートを放ったが、ポストに嫌われた。

 だが、後半22分、中国戦で決勝ゴールをあげたMF山瀬が決定的な仕事をこなす。右CK、ショートコーナーでDF内田篤人がつないだボールを右足で合わせて、ゴールやや右よりに豪快に突き刺した。1−1の同点。

 しかし、その後がピリッとしなかった。FW矢野貴章、FW播戸竜二を投入して勝ち越し点を獲りにいったが、韓国のネットを揺らすことができない。結局、1−1のまま試合終了。日本は大会初優勝を逃がした。

 試合後、岡田武史監督は「残念で仕方がない。頑張ったが力足りなかった」と悔しさを露にした。同点ゴールをあげた山瀬も「(同点ゴールは)意味がない。勝ちが必要だったので残念」で渋い表情で、「(大会は)タフな相手で、タフな大会だった。課題が見えてきたので、次のW杯予選(3月26日、バーレーン戦)に生かせれば」と語った。

<日本代表出場メンバー>

GK
川口能活
DF
中澤佑二
今野泰幸
加地亮
内田篤人
MF
鈴木啓太
遠藤保仁
中村憲剛
⇒安田理大(63分)
橋本英郎
⇒矢野貴章(79分)
山瀬功治
⇒播戸竜二(86分)
FW
田代有三
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