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スポーツビジネスの未来暗示

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 楽天球団が新規参入する以前、パ・リーグの球団は「赤字が当たり前」と言われていた。30億〜40億円の赤字を親会社が宣伝・広告費として補填するのが常だった。 球界に経営者らしい経営者はいなかった。球団社
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意表突く抜群のさじ加減

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 FIFAワールドカップの総収入は放映権料、公式スポンサー料、チケット販売料を含め2200億円にのぼる巨大イベントである。その総本山であるスイス・チューリヒのFIFAハウスでは権力の座をめぐる暗闇が続
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意表突く抜群のさじ加減

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 野球好きの父親が、かつて、こうつぶやいていた。「豊田さんのような野球選手上がりのコラムニストはこれまでいなかったし、これからも現れないだろうな…」 豊田さんのコラムは「チェンジアップ」のタイトルが示
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伝説の生き証人、脇役健在

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 史上初の野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の決勝、日本対キューバ戦の視聴率は43.4%(関東地区)を記録した。プロ野球中継では歴代3位の視聴率だった。王貞治日本代表監督
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アンチ巨人が説く再建論

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 昨年、巨人OBの評論家が私に「最近の巨人の野球はサインが少ないように感じる」と語った。「これが巨人の弱くなった理由のひとつではないか」とも。ここ数年の巨人は他球団から4番打者ばかりかき集めていたため
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サッカー論超えた普遍性

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 「ジェフ千葉」のイビツァ・オシム監督はJリーグの中で最も優秀な監督と言われている。昨年11月にはJ1最低の年間予算(約14億円)のチームをカップ戦優勝に導いた。「オシムイズムは開花したか?」記者会見
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野球学者、面目躍如の配球論

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 知将・野村克也氏の楽天イーグルス監督就任が内定した。私は野村氏のことを野球学者と呼んでいる。これほど野球の細部にまで考察のメスを入れ、真理に迫ろうとしている指導者を私は他に知らない。 その野村氏の野
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地域再生の必要条件とは

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 サッカーJ1の「アルビレックス新潟」が「アルビレオ新潟FC」と名乗っていた頃、「新潟にJクラブを」というシンポジウムに参加したことがある。来場者はほんの数名。サッカー熱が高まるには相当な時間が必要だ
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プロ野球の衰退止めた動き

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 プロ野球球団は野球協約で明確に「公共財」と謳われている。つまり「企業の私物」ではないということだ。しかしファンの意向が無視されるかたちで昨年、オリックスと近鉄が合併した。水面下では縮小再編構想が進行
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ナチスを破った「キエフの宝」

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 物語の舞台は1942年、ウクライナの首都キエフ。まちはナチスドイツの占領下にあった。 ヒトラーの唱えるアーリア人を最上とする「人種差別的優生学」においてはウクライナ人もユダヤ人同様「下等人種」であり
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