二宮: 数年前、柴田さんがインタビュアーを務める月刊誌の対談にお招きいただいた際、「今度はお酒を飲みながら続きを」とお約束していました。お酒が大好きだと伺いましたが、どのくらいの頻度で?
柴田: 仕事が終わった後、いつも愉しんでいます。でも、ここ1、2年は弱くなってしまって……(笑)。量も減りましたね。


二宮: 強かった頃の量はどのくらい?
柴田: 毎晩、ビールを1杯飲んでから、ワインを1本半くらいか、日本酒なら4〜5合ぐらいは飲んでいました。

二宮: それはなかなかの酒豪ですね(笑)。仕事終わりに行きつけの飲み屋があると?
柴田: いや。若い時は外に飲みに行っていましたが、最近はもっぱら家飲みですね。料理をするのが大好きなんです。それがストレス解消のひとつになっているくらい。だから仕事が早く終わった時には、何を食べたいかを考えて、ワインにするか日本酒にするかを選んでいます。

二宮: 柴田さんには開放的なイメージがありましたが、意外とインドア派なんですね。
柴田: 休みの日なんて、家を一歩も出ないことが多いですよ(笑)。休日の一番贅沢な過ごし方は、家で昼間から料理をつくって、お酒を飲むこと。劇団員の若手や友達、近所の方を招いて宴会をすることもあります。

二宮: 近所の方と飲み会なんて、いまどき東京では珍しいですよ。
柴田: 隣近所のご夫婦とは仲が良いので、休みの日は「今日、飲みませんか?」ってお声掛けをしているんです。それで猫の額みたいな庭にテーブルを出して、バーベキューをしたりします。そうしているうちに、また隣の家の人にお会いして、「暇だったらおいでよ」と声をかける。すると隣の家から子ども連れで来て、また盛り上がる。といっても、そんなに立派な宴会じゃないんですよ。材料がなくなったら冷蔵庫に残っている魚やウインナーを焼く程度ですから。

 幻のイケメンと会話!?

二宮: そんな柴田さんなら、お酒にまつわるエピソードも豊富でしょう?
柴田: 笑える話はいくらでもありますよ(笑)。何軒かはしごしたお店で、完全に酔っ払ってしまって、机の上に置いてある箸立てをビールのジョッキと間違えて飲んじゃった。

二宮: それ、ギャグでしょう? 
柴田: いや、素でやっていたみたいです。アーンって口を大きく空けて、イテテテって(笑)。それを「おかしいな」とか言いながら、何度も繰り返していたと……。でも、そんな私を後輩の男の子たちは、「柴田さん、それ、違いますよ」と言いながら、ちゃんと家まで送り届けてくれるんです。優しい後輩を持ちましたね。

二宮: アハハハ。お酒が入ると、ますますおもしろくなっちゃうタイプなんですね。
柴田: こんなこともありました。地方に旅行に行った時だったかな。飲んでいると、目の前にイケメンの男の子が2人現われた。すっかりうれしくなって夢中で話していたんです。ちょっとトイレに行きたくなって席を外して戻ってくると、目の前にいたはずのイケメンがいない! 「あれ? ここにいたイケメン、どこいったのかな?」って聞くと、「柴田さん、そんな人いませんよ」って言われたんです……。

二宮: イケメンじゃなくて、ただのオヤジだったというオチですか(笑)。
柴田: いえいえ。それどころか、目の前に人すらいなかった。幻としゃべっていたんです(笑)。お酒を楽しんでいるうちに、イケメンと話をしたいという願望が出ちゃったんでしょうか……。

二宮: そんなおもしろい話、初めて聞きました(笑)。
柴田: バイトの話とかしゃべった内容も結構、覚えているんですよ。すっごく楽しかった。あとは知らない間に誰かに電話していることもあります。そして何かの約束をしているんだけど、全く覚えていない(笑)。後日、「この前、電話もらった件なんですけど、ありがとうございます。絶対行きましょう!」って言われて、「何だったっけ?」と……(苦笑)。

二宮: 今回、ご用意した「そば雲海 黒麹」は気に入っていただけると思うのですが、いかがですか。
柴田: スッキリとしていておいしいですね。若い頃は焼酎が苦手だったんですけど、夫と「これからは、ちょっとずつ焼酎を飲もうか」と話をしているんです。特にそばは安心して飲める。日頃から、普通のおそばやそば湯はよくいただいていますからね。さっき、家飲みはワインか日本酒という話をしましたけど、今後はここに焼酎を入れる予定です。

二宮: 「そば雲海 黒麹」は僕も毎日のように飲んでいます。
柴田: 焼酎はいろんな飲み方ができるのがうれしいですね。その日の調子に合わせて薄めにしたり、調整がきく。お湯割りにすると、体が温まるし、胃腸にもやさしい。夫ともども健康に気を使わなくてはいけない年齢になってきたので、焼酎とはいいお付き合いができるのではないかと思っています。この「そば雲海 黒麹」は本当に飲みやすいですね。

 晴太郎との邂逅

二宮: 以前は高円寺の焼き鳥屋さんでよくお見かけしましたが、最近は基本的にお酒を楽しむのは自宅だと?
柴田: そうですね。犬を飼うようになってからは一気に家飲みが増えました。夫は学生時代の同級生で、子どもがいなかったのでずっと友達のノリで生活を続けてきたんです。そこへ犬が現われたので、急に子どもができた感じになっています。

二宮: 犬を飼うようになったきっかけは?
柴田: 名古屋でロケ中に拾ったんです。なんかゴミ箱から鳴き声がするなと思ったら、ビニールテープでグルグル巻きにされた木の箱があった。急いで開けたら、子犬が1匹、元気よく飛び出してきました。箱の中をよく見ると、もう1匹いた。「なんで、出てこないのかな?」と抱っこしたら、後ろ足に障害のある犬だったんです。すぐにロケバスに入れて水を飲ませ、病院に連れていきました。

二宮: 障害を持って生まれたので、捨てられたんでしょうか。かわいそうな話ですね。
柴田: それで引き取り手がいなくて私たちが飼うことになりました。結局、悪い足を切断する手術をして、今は3本足で元気に暮らしています。普通に歩けますし、走ることもできる。ダーッと走ったら、私なんか追いつけないくらい速いんですよ。

二宮: ちなみに名前は?
柴田: 晴太郎です。ちょうど、そのロケで一緒だったのが加藤晴彦くん。オスだったので晴太郎にしました。もう6歳半ですけど、息子みたいですね。朝、犬を連れて散歩をしていると、ジョギングだけでなく、病気のリハビリで歩いている方もたくさんいらっしゃいます。そういう方が晴太郎を見ると、「オマエも頑張っているな。オレも頑張る」と声をかけていただける。近所ではすっかり有名です。そうやって人間にも力を与えているんだなと思うと、彼にもちゃんと生まれてきた意味があったんだなと気づかされます。本当に偶然でしたけど、晴太郎と巡りあえて良かったです。

二宮: 私も以前、オス犬を飼っていたことがあるんですけど、若い女性にくっついていく習性はありませんか(笑)?
柴田: ええ。女の人が好きですよ。若い女性にはほとんど吠えない。でも、オバチャンは嫌い(苦笑)。おそらく足の障害で病院にいた時に、看護婦さんにやさしくされたのでしょう。優しい声で話しかける女性が大好きみたいです(笑)。

(後編につづく)

<柴田理恵(しばた・りえ)プロフィール>
 1959年1月14日、富山県生まれ。八尾高、明治大学文学部演劇学科を卒業後、劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、84年、演出家の喰始、久本雅美らとともにWAHAHA本舗を設立。劇団の中心メンバーとして舞台活動を精力的に行いつつ、映画やテレビドラマ、バラエティ番組、情報番組などで幅広く活躍中。現在、TBS系「はなまるマーケット」、フジテレビ系「ザ・ベストハウス123」、日本テレビ「女神のマルシェ」などにレギュラー出演。4月からはWAHAHA本舗全体公演「ミラクル」を全国20カ所で上演。主な著書に『柴田理恵の100%昆布活用術』(日東書院本社)、『一期一会 柴田理恵のワハハ対談』『台風かあちゃん』(潮出版)などがある。
>>オフィシャルブログ「柴田理恵人生劇場」
>>WAHAHA本舗公式サイト

★今回の対談で楽しんだお酒★[/color]

本格焼酎「そば雲海」の黒麹仕込み「そば雲海 黒麹」。伝統の黒麹と九州山地の清冽な水で丹精込めて造り上げた、爽やかさの中に、すっきりと落ち着いた香り。そしてまろやかでコクのある味わいが特徴です。
提供/雲海酒造株式会社

<対談協力>
イタリアンレストラン Kamiya
東京都東京都新宿区三栄町6 第一原嶋ビル1F
TEL:03-5379-6628
営業時間:
ランチ   11:30〜14:00
ティー   14:00〜16:30
ディナー 17:30〜23:00(L.O.22:00)

☆プレゼント☆
 柴田理恵さんの直筆サイン色紙を本格焼酎「そば雲海 黒麹」(900ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はより、本文の最初に「柴田理恵さんのサイン色紙希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選は発表をもってかえさせていただきます。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。
◎クイズ◎
 今回、柴田理恵さんと楽しんだお酒の名前は?

 お酒は20歳になってから。
 お酒は楽しく適量を。
 飲酒運転は絶対にやめましょう。
 妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。

(構成:石田洋之)
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