鍵山優真、「五輪出場は最低条件」 ~第94回全日本フィギュアスケート選手権大会~
第94回全日本フィギュアスケート選手権大会男子ショートプログラムが19日、国立代々木競技場第一体育館(観客数8222人)で行なわれた。全日本選手権は来年2月に行なわれるミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の最終選考の場だ。男女シングルは3枠。シニア選手が同選手権で優勝した場合、自動的にミラノ・コルティナ冬季五輪の代表選手に内定する。残り2枠は、同選手権、グランプリファイナル、国際スケート連盟(ISU)認定大会でのシーズンベストスコア上位3名などから、総合的に選出される。
鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大学)は白を基調としたラメ入りの衣装で氷上に立った。この日、披露した「I wish」には余裕が感じられた。
冒頭の4回転-3回転のトウループを決めると、観客席からのリズミカルな手拍子に乗った。続く4回転サルコウも見事な着氷を見せた。トリプル(3回転)アクセルでは、着氷時に回転を制御しきれなかったものの、転倒などの大きなミスにはつながらなかった。
鍵山はステップシークエンスに入ると、バックスタンド側の観客席に向けてアピールするなど終始、パフォーマンスで代々木第一体育館内を盛り上げた。堂々の演技の評価は104.27点で首位。ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の自動内定に大きく近づいた。
鍵山はこの日のショートプログラム(SP)をこう振り返った。
「全日本選手権のSPが揃えられないことが、ここ数年の課題でした。練習通り自分の質で全てのエレメンツをこなせたので、すごく満足しています。(トリプル)アクセルは少しマイナス評価となりましたがその分、ほかのエレメンツで加点を取れたから104点という点数が取れました。自分では102点くらいかなと予想していたので、大きく予想を超えたのですごくうれしく思います」
そして、レジェンドたちの名前を引き合いに出し、こう続けた。
「4年前は五輪に出ることがそのシーズンの最大の目標でした。それでもすごく緊張しましたし、羽生結弦くん、宇野昌磨くんに追いついていけるように頑張りたいと思っていた。4年が経ったいま、立場が大きく変わり、終われる立場になりましたが自分がやるべきことや目指すものはスケートを始めた頃からずっと変わらず、高みを目指して頑張りたいと思ってやってきました。それが落ち着きとしてパフォーマンスに出たと思います。今シーズンは五輪に出ることが最低条件。五輪で良い成績を出したいということが今シーズン最大の目標です。ここは自分の壁を超える通過点だと思っています」
男子のフリープログラム(フリー)は明日20日。優勝トロフィーを掲げ、ミラノ・コルティナ五輪代表の自動内定を目指す。
(文/大木雄貴)