相模原DB 、延期の東京SG戦に勝利 ~リーグワン~

facebook icon twitter icon

 7日、降雪の影響で延期となっていた「NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2025-26」第7節、東京サントリーサンゴリアスvs.三菱重工相模原ダイナボアーズ戦が行なわれた。11位のダイナボアーズ4位のサンゴリアスを34-15で破り、10位に浮上した。

 

 本来は2月8日に行なわれるはずだった試合は、降雪のため延期となり1カ月後の開催となった。この日をサンゴリアスが3連勝、ダイナボアーズは2連敗で迎えた。

 

 青空の下での試合は、開始早々、ダイナボアーズが先制する。SHブラッド・ウェバーのパスをスピードに乗ってキャッチしたSO三宅駿が抜け出し、そのままトライエリアにボールを運んだ。三宅が自らコンバージョンキックを決め、ダイナボアーズが7点のリードを奪った。

 

 ダイナボアーズは2戦連続50得点以上とアタックが好調のサンゴリアスに自陣深くまで攻め込まれるが、DNAの粘り強さで耐えた。ラインアウトモールは2度モールアンプレアブル、スクラムではコラプシングを誘った。

 

 17分には三宅のPGで加点。24分に1トライを返されたが、32分には再び三宅が魅せた。敵陣での細かいパス回しからFL鶴谷昌隆が内に返し、三宅がフィニッシュ。コンバージョンキックを決め、リードを広げる。三宅は前半終了間際にもトライを挙げ、ハットトリック。ダイナボアーズの全22得点を記録した。

 

 17点差を追うサンゴリアスは、ハーフタイムに一挙4人を交代。FWはPR山本敦輝、PR垣永真之介、No.8ショーン・マクマーンを投入した。小野晃征HCは「セットプレー、特にスクラムでペナルティーがあったのでフロントローを代えました。マクマーン選手についてはスピードの選手が必要だと感じたためです」と説明。垣永は後半6分にスティールに成功するなど、流れを引き寄せる。10分にはWTB尾﨑晟也がトライエリア右に飛び込み、リーグワン通算50トライをマークした。

 

 ダイナボアーズは劣勢が続き、自陣で反則がかさむ。18分、FLセルホゼがイエローカードをもらい、数的不利を余儀なくされた。ここでもダイナボアーズは粘り強さを発揮。22分に敵陣でプレッシャーをかけ、FB小泉怜史のスティールでターンオーバー。25分にはラインアウトモールからHO李承爀がトライを挙げた。

 

 サンゴリアスに1トライを奪われ、終了間際にも数的不利となったが、ロスタイムに1トライ1ゴールを決めて試合を終えた。ダイナボアーズは連敗を2で止め、今季3勝目を挙げた。グレン・ディレーニーHCは「今日の前半は我々のDNAであるハードワークを発揮し、今季一番の出来だったと思います。後半に入り、モメンタムを相手に奪われる時間帯もありましたが、試合最後の残り5分でもう一度我々のDNAを発揮することができました」と選手たちを称えた。

 

 この試合のPOMには22得点を挙げた三宅が選ばれた。1週間前、京都でのトヨタヴェルブリッツ戦ではプレースキックを5本中1本しか決められなかったため、29-31で敗れた試合後、自らを責めていた。ハーフ団を組んだウェバーは三宅について、こう語る。
「彼が自分のせいだと責任を感じていたのですが、チームメイトの誰もそう思っていない。そもそも自分たちがあの展開まで持っていけたのは、彼の貢献があったから。敗因はいろいろなところにあった。彼は若いですが、冷静に大人の判断ができている。そういうプレーを見せてくれる彼を誇りに思う。この1週間で乗り越えることができたのがすごかった」

 

 当の本人も「先週は人生の中でも一番ひどいキックだった。正直、水曜日くらいまで引きずっていました。本来はバイウィークだったので月火休みで、実家の神戸に残った。メンタル面を立て直すために、ニュージランド時代を含め、調子が良かった時のキック映像を多く観た。気持ちの部分で、いい時のキックを見て、“自分はできる”と思い込むようにしていたのが良かった」と振り返った。
「先週のことは取り戻せない。勝ち点4を取れたところが1。過去のことは過去。悔しいですけど、今週はこういうかたちで勝てて良かった」

 

 リーグワン初トライ、人生初のハットトリックについては、「マット・ヴァエガ選手の気持ちがちょっと分かりました。トライを取るのは楽しいな、と思いました」と言い、こう続けた。
「ハードワークすれば結果はついてくる。笛が鳴るまで走り続けた結果、立っている位置がラッキーだった」

 中学校卒業直前でニュージランドに渡り、約8年過ごした。逆輸入の司令塔が、ダイナボアーズを牽引する。

 

(文・写真╱杉浦泰介)

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP