第321回 北中米W杯で浮上狙うMLS
北米の4大プロリーグとはNFL(米プロフットボールリーグ)、NBA(米プロバスケットボールリーグ)、MLB(大リーグ)、NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)の4つを指す。
年間のリーグ収益は、NFL=約235億ドル(約3兆6400億円)、NBA=約143億ドル(約2兆2100億円)、MLB=約121億ドル(約1兆8700億円)、NHL=約68億ドル(1兆500億円)。
これに次ぐのがMLS(北米プロリーグ・メジャーリーグサッカー)だ。年間収益は約25億ドル(約3870億円)。4大リーグに比べるとまだまだだが、近年、急成長をとげている。その背景には、ヒスパニック系人口の増加がある。MLSファンの約20%がヒスパニック系というデータもある。
MLSが10クラブでスタートしたのは1996年。徐々に拡大していき、現在は米国27、カナダ3の30クラブで構成されている。
このあたりはJリーグの歩みとも重なる。93年に10クラブでスタートしたJリーグは、現在J1、J2、J3を合わせて60クラブにまで膨れ上がった。
一方で違いもある。Jリーグは先述したように実力に応じて3つのカテゴリーに分類されているが、MLSは東西のカンファレンスに分かれてはいるものの、昇降格システムは採用していない。またMLSは投資家を呼び込むため、既存クラブの買収だけでなく、エクスパンション・フィー(加盟金)さえ支払えば、球団を創設する権利も保証している。これもJリーグにはない仕組みだ。
さて、MLS最大のスターは誰か。言うまでもなくインテル・マイアミに所属するアルゼンチン代表のリオネル・メッシだ。22年カタールW杯では、母国の3度目の優勝に貢献し、MVPに輝いた。日本人ではW杯に3回出場した吉田麻也がLAギャラクシーでプレーしている。
MLSの首脳は、北中米大会での米国代表の活躍がリーグに推進力を与えると見ている。
<この原稿は『週刊大衆』2026年6月15日号に掲載されました>