イングランド、フランスとの壮絶な打ち合い制す ~北中米W杯3位決定戦~
サッカー北中米ワールドカップ3位決定戦が日本時間19日(現地時間18日)、マイアミで行なわれ、イングランド代表がフランス代表を6対4で下した。
エムバぺ、得点ランク単独トップ10点目(マイアミ)
フランス代表 4-6 イングランド代表
【得点】
[フ] キリアン・エムバペ(48分、66分)、ブラッドリー・バルコラ(54分)、ウスマン・デンベレ(90+6分)
[イ] デクラン・ライス(3分)、エズリ・コンサ(18分)、ブカヨ・サカ(37分、45+1分、87分)、ジュード・ベリンガム(90+8分)
3位決定戦ならではのオープンな展開となったが両軍合わせて10点というゴールラッシュとなった。
準決勝から互いにスタメンを7人も入れ替えた。イングランドがFWサム・ケインとMFジュード・ベリンガムという“飛車角抜き”の陣容に対し、フランスはFWウスマン・デンベレこそ外れたが、FWキリアン・エムバペとMFミカエル・オリーセのホットセットはスタメンに残った。
先制はイングランドだ。前半3分、センターライン付近でボールを奪い、カウンター。ケインに代わってキャプテンマークを巻いたMFデクラン・ライスがミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。ライスは18分にコーナーからDFエズリ・コンサのヘディングゴールをアシストした。
イングランドは37分、FWマーカス・ラッシュフォードのアシストでサカがゴール。サカはアディショナルタイムにもゴールネットを揺らす。中央からのスルーパスに抜け出し、ゴール右に決めた。
フランスはエムバペを中心に決定機をつくったが、守護神ジョーダン・ピックフォードに代わり、ゴールを守ったディーン・アンダーソンのファインセーブに阻まれた。
今大会限りで退任するディディエ・デシャン監督は、ハーフタイムでデンベレ、ブラッドリー・バルコラら4枚替えを敢行し、反撃に転じた。すると3分にエムバペがオリーセのスルーパスに抜け出し、ゴールネットを揺らした。
エムバペはその6分後にはバルコラのゴールをお膳立て。そして21分にはオリーセとのペナルティーエリア付近でのパス交換から、この日2点目を決めて1点差に迫った。エムバペは今大会10得点目で得点ランキングトップで並んでいたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを突き放す。またW杯通算得点を22とし、メッシの記録を抜き、トップに躍り出た。
イングランドのトーマス・トゥヘル監督は流れを引き戻そうと34分にようやくベリンガムを投入した。ベリンガムは交代してすぐにドリブルでチャンスをつくる。ゴールこそ奪えなかったが、フランスに傾き掛けていた流れが両者を行き来するようになった。イングランドは42分にサカがPKを決めてハットリック達成。しかしフランスにアディショナルタイムにデンベレに決められ、再び1点差に迫られた。
乱打戦に終止符を打ったのはベリンガムだ。アディショナル8分、センターサークル付近で内でこぼれ球を回収。そこから一気に加速し、ペナルティーエリア内に侵入した。対峙したDFをシザースとキックフェイントで振り切ると、カバーに入ったDFの股下を抜くシュートでゴール右に突き刺した。
6対4でゲームセット。イングランドが優勝した66年イングランド大会に次ぐ好成績となる3位でフィニッシュした。
(文/杉浦泰介)