100M、男子は川面が初優勝 女子は福島が4連覇 〜東京国体〜

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 5日、東京都開催の国民体育大会の陸上競技2日目が行われ、成年男子の100メートル決勝は地元東京代表の川面聡大(ミズノ)が制した。一方、同種目3連覇の懸かっていた熊本県代表の江里口匡史(大阪ガス)は3位だった。成年女子100メートルは、北海道代表の福島千里(北海道ハイテクAC)が11秒66で4連覇を達成。そのほか成年男子やり投げは、愛媛県代表の村上幸史(スズキ浜松AC)が、同400メートルハードルは青森県代表の岸本鷹幸(富士通)が、成年女子400メートルハードルは新潟県代表の久保倉里美(新潟アルビレックスRC)が優勝し、それぞれの種目の実力者が結果を残した。
 日本一を決める6月の日本選手権から、4カ月が経過していた。この日の成年男子100メートルの決勝には、優勝争った2人のスプリンターはいなかった。現在、実力NO.1と目されている山縣亮太(慶應義塾大)は東アジアに出場するため、中国へと飛び立っていた。“最速の高校生”桐生祥秀(洛南高)は、まだ高校3年生のため少年Aというカテゴライズのため、成年には出られなかった。

 メディア的には“主役不在”の感はあるが、それでも大会には日本選手権4度の優勝を誇る江里口、北京五輪400メートルリレーの銅メダリスト・塚原直貴(富士通)、今夏のモスクワでの世界選手権(世界陸上)にも出場した高瀬慧(富士通)、小林雄一(NTN)、藤光謙司(ゼンリン)と実力者たちが顔を揃えていた。

 予選、準決勝、決勝と、1日3本走るタイトなスケジュール。また小雨が降り続く悪条件の中、颯爽とゴールを駆け抜けたのは川面だった。「ずっと狙っていた大会」と初優勝に顔をほころばせた。

 24歳の川面は昨年のロンドン五輪、今夏の世界陸上にも代表に選ばれていないが、決して無名の存在というわけではない。中央大在学中の一昨年には、世界陸上の日本代表として大邱行きを果たしている。昨秋からの体作りが身になりはじめ、体重も4キロ近く増えた。3月のアメリカ合宿で磨いたスタートも「明らかに出れるようになった」と、今まで不安要素となっていた弱点は改善された。9月の全日本実業団対抗選手権では10秒24で優勝し、勢いに乗っていた。

「ようやくスタートで並べるようになった」。注目度が高まる男子スプリント界に、また新たにヒーロー候補が誕生した。川面は実力者を抑えての優勝に「この大会、このレベルで勝負していかないといけない。まだ山縣君、桐生君もいる。彼らとしっかりと戦えるように」と、前を行く後輩たちに挑戦状を叩きつけた。

 主な結果は次の通り。

<成年男子100メートル決勝>
1位 川面聡大(東京・ミズノ) 10秒41
2位 竹下裕希(福岡・早稲田大) 10秒46
3位 江里口匡史(熊本・大阪ガス) 10秒50

<成年男子400メートルハードル決勝>
1位 岸本鷹幸(青森・富士通) 49秒49
2位 杉町マハウ(群馬・日本ウェルネス) 49秒58
3位 松下祐樹(神奈川・順天堂大) 49秒71

<成年男子やり投げ決勝>
1位 村上幸史(愛媛・スズキ浜松AC) 77メートル45
2位 新井涼平(埼玉・国士舘大) 77メートル40
3位 池田康雄(広島・TEAMBIGSTONE) 71メートル89

<成年女子100メートル決勝>
1位 福島千里(北海道・北海道ハイテクAC) 11秒66
2位 渡辺真弓(福島・東邦銀行) 11秒78
3位 藤森安奈(東京・青山学院大) 11秒88

<成年女子400メートルハードル決勝>
1位 久保倉里美(新潟・新潟アルビレックスRC) 57秒29
2位 三木汐莉(大阪・東大阪大) 58秒46
3位 西野愛梨(東京・東京学芸大) 58秒65

(文・写真/杉浦泰介)
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