<写真:「初招集の選手の力を見たい」と語った森保監督>
日本サッカー協会は7日、国際親善試合のベネズエラ代表戦(16日、大分)、キルギス代表戦(20日、愛知)のメンバー23人を発表した。"新ビッグ3"と呼ばれるMF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)が順当に選ばれたほか、DF山中亮輔(横浜F・マリノス)、FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)の2人が代表初招集された。
前回のパナマ代表戦、ウルグアイ代表戦からの変更は2人だ。過去、何度か代表待望論があった鈴木と、左サイドバックの山中がA代表に初めて選出された。
日本代表の森保一監督は新戦力ついて、こう述べた。
「2人に関してはクラブで継続して試合に出場し、今回の代表戦でも持ち味を発揮してくれる選手だと思っています。鈴木は鹿島というアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝に臨み、優勝を目指す力のあるチームの中で、リーグ戦11得点、ACL2得点と結果も残しています。前線の選手として存在感を発揮してくれていると思って選出しました。
山中はマリノスで年間を通して試合に出ている。そこで良いパフォーマンスを見せているので招集しました。パフォーマンスに波があるものの、スペシャルなものを持っている選手です。2人とも思い切りプレーして個性を発揮して欲しいと思います」
また、新生日本代表の中心となりつつある中島、南野、堂安も引き続き招集された。特に南野は代表初ゴールを記録したコスタリカ代表戦から3試合連続ゴールを決めている。16日に行われるベネズエラ戦では4戦連発が期待される。
今回の2試合は来年1月にUAEで行われるアジアカップ前の最後の活動となる。森保監督は「これまで通り、勝ちにこだわる。そして、チームに戦術を浸透させたい」と語った。アジアカップのV奪還を目指すために“森保イズム”を叩きこむ。
日程が重なるU-21代表のUAE遠征には、森保監督の右腕の横内昭展コーチが監督代行として帯同する。「横内(代行)監督が指揮することは、全て私と同じ(決断)だと思っている」と森保監督は参謀役の横内監督代行に絶大の信頼を寄せる。
そのU-21代表には、森保ジャパンの初陣で招集したMF伊藤達哉(ハンブルガーSV)を選出。「A代表で経験したことを東京五輪世代に伝えてほしい」と森保監督は口にした。新生日本代表の発足から約2カ月、着実に世代間の融合は進んでいる。
【日本代表メンバー】
GK
東口順昭(ガンバ大阪)
権田修一(サガン鳥栖)
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)
DF
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
酒井宏樹(マルセイユ)
山中亮輔(横浜F・マリノス)
室屋成(FC東京)
三浦弦太(ガンバ大阪)
冨安健洋(シントトロイデン)
MF
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
原口元気(ハノーファー)
柴崎岳(ヘタフェ)
遠藤航(シントトロイデン)
伊東純也(柏レイソル)
中島翔哉(ポルティモネンセ)
南野拓実(ザルツブルク)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
堂安律(フローニンゲン)
FW
大迫勇也(ブレーメン)
鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
北川航也(清水エスパルス)
(文・写真/大木雄貴)