2日(日本時間)UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦のリバプール対トッテナムがマドリードで行われ、2対0でリバプールが14年ぶり6度目の優勝を果たした。試合は前半2分にFWモハメド・サラーがPKを決めてリバプールが先制した。後半に入ると42分に途中出場を果たしたFWディボック・オリギが追加点を決めて勝利した。

 

 開始早々のPKが明暗わける(マドリード)

リバプール 2-0 トッテナム

【得点】

[リ] モハメド・サラー(2分)、ディボック・オリギ(87分)

 

 開始2分、早くもスコアが動いた。相手のハンドでリバプールはPKを得る。これをサラーが豪快に右隅に蹴り込み先制した。リバプールは先制したことにより、無理をする必要はなくなった。トッテナムはボールを大事につなぐものの決定機をつくることができないまま時計の針が進んだ。

 

 後半に入っても、リバプールは守備をかため、トッテナムは自陣からパスをつなぐ試合展開。しかし、低い位置でしかボールを回せずなかなか決定機を見いだせない。

 

 13分、リバプールベンチが動く。ワントップのFWフェルミーノを下げてオリギを投入した。オリギがのちのちの大きな仕事をやってのける。

 

 23分、左サイドでFWサディオ・マネがボールを奪い右サイドにドリブルで運ぶ。ひとりかわしてペナルティーエリア中央のサラーに預ける。サラーは相手を背にしながらポストプレーでMFジェイムズ・ミルナーに落とし、左足を振りぬいた。惜しくもシュートはゴール右に外れたが、リバプールは手数をかけず効率よくシュートで終わる。

 

 試合終了間際、リバプールが待望の追加点を奪う。左CKをクリアーされかけるが、DFジョエル・マティプがペナルティーエリア左に位置取るオリギにラストパス。ボールを受けたオリギが左足を振りぬくとブロックに入ったDFの股下を抜けてゴール右サイドネットに突き刺さった。

 

 この後、試合終了の笛がなりリバプールが14年ぶりにビッグイヤーを手にした。昨シーズンは決勝まで駒を進めながらエースのサラーが前半31分で左肩を脱臼し負傷退場。レアル・マドリードに1対3で敗れた。今回はトッテナムを相手にボールこそ持たれたもののDFヴィルギル・ファン・ダイク、マティプの両センターバックが相手攻撃陣に仕事をさせず、無失点に抑えた。

 

(文/大木雄貴)