(写真:選手間投票による“対戦相手として最も苦しめられた選手”に贈られる「プレーヤー・オブ・ザ・シーズン」にも選ばれた堀江)

 30日、ラグビーの「NTTリーグワンアワード2022」が都内で開催され、MVPには埼玉パナソニックワイルドナイツの優勝に貢献したHO堀江翔太が輝いた。新人賞にはWTB根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が選ばれた。ベストフィフティーンには堀江をはじめ埼玉WK勢が最多5人の選出。得点王、最多トライゲッターなどの個人賞受賞選手が表彰された。

 

 リーグワン初代MVPは、埼玉WKのインパクトプレーヤー堀江が輝いた。今季、堀江は埼玉WKの全16試合に出場したが、先発は1試合のみ。リザーブがメインの選手によるMVP受賞は異例の受賞だ。

 

「後半に強い」と言われる埼玉WK。経験豊富な堀江がHO坂手淳史との交代が必勝パターンとなっている。本人は「坂手が一貫性を持っていいパフォーマンスを出し続けてくれたからこそ、僕のいいプレーにつながった」と8学年下の後輩への感謝を忘れない。

 

 MVP受賞のインタビューでも「感謝しなければいけない人がたくさんいる」とチームや佐藤義人トレーナーなど関係者に支えられての好パフォーマンスだったことを口にした。

 

 ベストフィフティーンではHOとしてノミネートされた候補選手の中でファン、メディア、監督・HC、キャプテン投票でいずれもトップの支持を得た。さらには新設のプレーヤー・オブ・ザ・シーズンにも選出された。プレーヤー・オブ・ザ・シーズンは選手間投票による“対戦相手として最も苦しめられた選手”と認められた選手に贈られる。

 

 今季は堀江のシーズンだったと言ってもいいだろう。36歳のベテランは「ラグビー人生はあと数年。成長の天井を見ずに、自分を見つめて日々頑張っていきたい」と語った。

 

(文・写真/杉浦泰介)

 

 ディビジョン1の主な受賞チーム、選手は次の通り。

 

【優勝】
埼玉パナソニックワイルドナイツ
【準優勝】
東京サントリーサンゴリアス
【3位】
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
【4位】
東芝ブレイブルーパス東京
【フェアプレーチーム賞】
埼玉パナソニックワイルドナイツ

 

【MVP】
堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【新人賞】
根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

【得点王】
ダミアン・マッケンジー(東京サントリーサンゴリアス) 191 得点 (7T/48G/20PG)

【最多トライゲッター】
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ) 11トライ
山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ)      11トライ

【ベストキッカー】
エスピー・マレー(横浜キヤノンイーグルス) 92.1%(PG 8/10、 G27/28)
【ベストラインブレイカ―】
根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) 22回
【ベストタックラー】
小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス) 87.3%

【優勝ヘッドコーチ賞】
ロビー・ディーンズ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

【ベストホイッスル賞】
久保修平

【ベストフィフティーン】
PR1 稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
HO 堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
PR3 オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
LO ジェイコブ・ピアス(東芝ブレイブルーパス東京)
LO ジョージ・クルーズ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
FL コーバス・ファンダイク(横浜キヤノンイーグルス)
FL マット・トッド(東芝ブレイブルーパス東京)
No.8 クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)
SH 小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京)
SO アイザック・ルーカス(リコーブラックラムズ東京)
WTB マリカ・コロインベテ(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
WTB 根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
CTB ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
CTB サム・ケレビ(東京サントリーサンゴリアス)
FB ダミアン・マッケンジー(東京サントリーサンゴリアス)

 

【プレーヤー・オブ・ザ・シーズン】
堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【ゴールデンショルダー】
山本凱(東京サントリーサンゴリアス)
【社会貢献賞】
シャイニングアークス東京ベイ浦安