(写真:日本代表選手を発表するジョセフHC)

 31日、日本ラグビー協会は、6月3日から宮崎市で行われる合宿に参加する日本代表34人を発表。ラグビー男子日本代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(NTD)と、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が会見を行った。

 

 23年9月開幕のワールドカップ(W杯)フランス大会に向け、“ブレイブ・ブロッサムズ”が再始動する。藤井NTDは会見の冒頭、こう決意を新たにした。「ここ数年はコロナで強化も難しい状況だったが、今後は世界中が違うステージに入っていく。私たちも乗り遅れることのないように戦って、もう一度、ラグビーの醍醐味をいろいろな人に届けたい」

 

 続いて、ジョセフHCが日本代表選手を発表。HO堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は、19年のW杯日本大会以来、約2年半ぶりの選出となった。そのほか、今回の代表から共同キャプテンを務めるHO坂手淳史(同前)、SH流大(東京サンゴリーサンゴリアス)ら、リーグワンでも活躍した選手たちが名を連ねた。

 

 ジョセフHCは、合宿の狙いとして「選手層」の増強をあげた。代表の予備チームにあたるNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)を含め、新戦力の台頭を願う指揮官は「今まで一緒に仕事をしたことのない選手にもプレーの機会を与え、タフな状況でも戦えるか観察していきたい」と説明。SO中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)、SO李承信(コベルコ神戸スティラーズ)ら、9人のノンキャップメンバーにも期待を寄せた。

 

 今夏、日本代表は国内でテストマッチ4試合(対ウルグアイ=6/18・25、対フランス=7/2・9)を予定している。この日は、新たにフランス代表とのテストマッチ(11/20)も発表。試合を行うスタジアム・トゥールーズは、本大会の会場にもなっている。本番と同じ舞台で、世界ランキング2位の強豪を相手に、これ以上ない力試しを行うことになった。

 

(文・写真/古澤航)

 

 合宿に参加する日本代表選手は以下の通り。

 

【日本代表選手(34名)】

 

■FW:18名

 

PR  稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

PR  ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

PR  垣永 真之介(東京サンゴリーサンゴリアス)

PR  木津 悠輔(トヨタヴェルブリッツ)

PR  クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

PR  森川 由起乙(東京サンゴリーサンゴリアス)

HO 坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

HO 橋本 大吾(東芝ブレイブルーパス東京)

HO 堀江 翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

LO サウマキ アマナキ(横浜キヤノンイーグルス)

LO ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)

LO サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)

FL ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

FL 古川 聖人(トヨタヴェルブリッツ)

FL ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

FL リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)

No.8 ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

No.8 ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

 

■BK:16名

 

SH 齋藤 直人(東京サンゴリーサンゴリアス)

SH 中嶋 大希(コベルコ神戸スティラーズ)

SH 流 大(東京サンゴリーサンゴリアス)

SO 中尾 隼太(東芝ブレイブルーパス東京)

SO 山沢 拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

SO 李 承信(コベルコ神戸スティラーズ)

CTB 梶村 祐介(横浜キヤノンイーグルス)

CTB 中野 将伍(東京サンゴリーサンゴリアス)

CTB ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

WTB 高橋 汰地(トヨタヴェルブリッツ)

WTB ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)

WTB ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

WTB シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)

WTB 山下 楽平(コベルコ神戸スティラーズ)

FB  野口 竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

FB  山中 亮平(コベルコ神戸スティラーズ)