メジャーリーグは2日、ナショナルリーグのプレーオフに進出するワイルドカード(最高勝率2位)決定戦を行い、同率でシーズンを終了したコロラド・ロッキーズとサンディエゴ・パドレスが対戦した。延長線の末、松井稼頭央が所属するロッキーズが9−8でサヨナラ勝ちをおさめ、12年ぶりのプレーオフ進出を果たした。
 序盤から点の取り合いとなった大熱戦は、6−6の同点で延長戦に突入。延長13回にはパドレスがスコット・へアーストンの2ランで8−6と勝ち越して勝負あったかにみられた。

 しかし、ホームのロッキーズは驚異的な粘りをみせる。その裏、先頭の松井がパドレスの抑えトレバー・ホフマンからセンターへの2塁打で出塁。続くトロイ・トゥロウィッキー、マット・ホリデーが連続長打を放ち、一気に同点においついた。
 なおも無死1、3塁のチャンスでシェーミー・キャロルがライトへ犠飛を放つ。3塁走者ホリデーが脳しんとうを起こすほどの捕手への強烈なタックルも功を奏し、ロッキーズが劇的な勝利を飾った。

 松井は6打数2安打1打点。先頭打者として2度生還し、チームの勝利に貢献した。ロッキーズは4日からフィラデルフィア・フィリーズとディヴィジョンシリーズを戦う。松井VS井口資仁の日本人セカンド対決が楽しみだ。

サンディエゴ・パドレス 8 = 005000010 0002
コロラド・ロッキーズ   9 = 211011000 0003× (延長13回)
勝利投手 オルティス(1勝0敗)
敗戦投手 ホフマン(4勝5敗42S)
本塁打   (パ)へアーストン11号2ラン、ゴンザレス30号満塁
       (ロ)トレアルバ8号ソロ、ヘルトン17号ソロ

【松井稼成績】
 6打数2安打1打点
第1打席 右中間2塁打
第2打席 二ゴロ
第3打席 遊ゴロ
第4打席 中犠飛、1打点
第5打席 投ゴロ
第6打席 遊飛
第7打席 右中間2塁打 

 なお、各リーグのディヴィジョンシリーズ(3戦先勝制)の組み合わせは以下の通り。プレーオフは4日から各地でスタートする(アスレチックス対ヤンキースのみ5日に第1戦)。

【ナショナルリーグ】
アリゾナ・ダイヤモンドバックスVSシカゴ・カブス
フィラデルフィア・フィリーズVSコロラド・ロッキーズ
【アメリカンリーグ】
クリーブランド・インディアンスVSニューヨークヤンキース
ボストン・レッドソックスVSロサンゼルス・エンゼルス


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