北信越BCリーグでは、8月度の月間MVP受賞選手を発表。投手部門では小園司、野手部門では井野口祐介と両部門で富山サンダーバーズの選手が選ばれた。
 なお、リーグ初となるサイクルヒットを記録した新潟アルビレックスの小西翔選手はリーグ特別表彰受賞選手に輝いた。
【投手部門】小園司(富山サンダーバーズ)2回目
        3試合(21回1/3) 3勝0敗0S 防御率2.95 8奪三振 完投1
<プロフィール>
1982年5月19日、兵庫県出身。東灘高ではエースとしてチームを牽引。阪南大2年時には145キロの自己最高をマークした。しかしその直後、腰や肩、ヒジを故障し、プロ野球への夢を諦めた。大学卒業後は中学校で野球の指導員やトレーナーとしての道を歩む。昨年秋に故障も完治したことから、富山サンダーバーズに入団。開幕投手を務めるなど、兄貴分として投手陣を引っ張っている。177センチ、75キロ、右投右打、最大の武器は145キロのストレート。

 開幕では新潟を3安打に抑え完封勝ちした小園だが、その後レベルアップを図るためにフォーム改造に着手。なかなか結果が出ない日々が続いた。しかし、6月後半に入ると調子も上がり始め、17、24、30日と3連勝。チームトップの通算5勝目をあげた30日には、開幕以来となる完投勝利を収めた。その後も順調に勝ち星を伸ばしていたが、8月中旬にヒジの故障で戦線離脱。現在、ブルペンで投げられるほど順調に回復しており、復帰の日も近いと見られている。


【野手部門】井野口祐介(富山サンダーバーズ)2回目
        15試合61打数23安打 打率.377 本塁打2 打点21 盗塁1
<プロフィール>
1985年3月14日、群馬県出身。桐生商、平成国際大を経て今年、富山サンダーバーズに入団。桐生商時代には夏の甲子園に出場。2回戦で遊学館(石川)と対戦し、1番・センターで先発出場。4打数2安打の成績を残したが、チームは3−8で敗れた。180センチ、85キロ、右投右打。

 開幕から5番を担う井野口だが、5月は不振にあえいだ。その苦しい時期を乗り越え、15日には4番・野原祐也とのアベックで待望の一発が飛び出すなど好調さをキープ。打率、打点、本塁打の3部門でリーグトップ10入り。特に打点は通算61を数え、現在リーグトップを誇る。


 さらに、「ファンが選ぶ月間MVP」として各チームから次の選手が選ばれた。

【富山サンダーバーズ】井野口祐介(外野手)初
               
(ファンからの声)
「8月25日の試合(信濃戦)の活躍が印象的でした。初回の大量点の口火を切る打撃もさることながら、宮地兼任コーチとのヒーローインタビューが絶品! スタンドから大爆笑を受けていました。前日に石川に負けた暗いムードがこれで一掃されたのか、以後チームも5連勝。リーグ打点王を快走する井野口選手。この勢いで“グリーンサンダー打線”を引っ張って、必ずチームを優勝に導いてくれると期待しています」
「チャンスでの勝負強さ、長打力は試合を重ねるごとに増しているような気がします。打点を目指し、サンダーバーズ打線を野原選手、他選手と共に盛り上げていってほしいです」


【石川ミリオンスターズ】山下英(投手)初
               2試合(5回1/3)1勝0敗0S 防御率0.00 4奪三振
<プロフィール>
1985年1月17日、石川県出身。地元の七尾工、名古屋学院大を経て石川ミリオンスターズに入団。左打者へのワンポイントからロングリリーフまでこなせ、貴重なサウスポーとして活躍。目標は先発登板での1勝だ。171センチ、70キロ、左投左打、最大の武器はキレのあるカーブ。

(ファンからの声)
「コントロールがいい」
「地元の子供たちに、笑顔でサインをしてあげていたところが印象的だった」


【信濃グランセローズ】萩原英生(内野手)初
              12試合44打数18安打 打率.409、本塁打0、打点12、盗塁3
<プロフィール>
1984年8月15日、長野県出身。佐久長聖時代には甲子園に出場。帝京大を経て信濃グランセローズに入団。現在、打率部門ではリーグ3位、チームではトップの.337を誇る。168センチ、67キロ、右投右打。

(ファンからの声)
「今月は4割以上の打率を残し、中軸から下位につなぐバッティングで“仕事人”らしい活躍ぶりを見せてくれました。どこでも守備をこなせる萩原選手は欠かすことのできない選手です」
「チーム内月間成績、打率・打点・盗塁で堂々トップ! 陰の努力が報われましたね」


【新潟アルビレックス】小西翔(外野手)初
              13試合52打数15安打 打率.288、本塁打1、打点5、盗塁0
<プロフィール>
1983年3月11日、新潟県出身。地元の高田高を卒業後、慶應義塾大学で野球部に所属。六大学リーグでは優勝、明治神宮大会では準決勝の経験を持つ。野手陣の主将を務め、開幕から4番としてチームを牽引している。8月18日の富山戦ではリーグ初となるサイクルヒットを達成した。186センチ、82キロ、右投右打。

(ファンからの声)
「リーグ初のサイクルヒット達成は簡単に出来ることではない!」