(写真:今季の目標を答える比江島<右>)

 20日、男子プロバスケットボール「B.LEAGUE」2022-23シーズンのティップオフカンファレンスが都内で開催された。島田慎二チェアマンのほか、B1リーグに所属する24チームの選手代表者が出席。昨季優勝チームの宇都宮ブレックス・比江島慎、同MVPの藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)らがリーグ7シーズン目に向けた抱負を語った。

 

 3年ぶりのオフライン開催となったティップオフカンファレンス。約100人のメディアが会場に詰め掛けた。今季リーグはバスケットボール観戦の魅力を伝えるきっかけになる言葉、リーグパーパスとして「ココロ、たぎる。」を策定した。

 

 カンファレンスに登壇したB1各チームの代表選手が「ココロ、たぎる。」をテーマにコメント。連覇がかかる宇都宮の比江島は「勝利への執着心」と書いたフリップを掲げた。「去年優勝させてもらいましたが、天皇杯優勝や連覇もしたことないですし、EASL(東アジアスーパーリーグ)も含めて、すべてのタイトルを貪欲に狙って行きたいという思いを込めました」と理由を語った。

 

(写真:千葉Jの富樫<前列左から3番目>ら各チームを代表する選手が集結)

 開幕戦は昨シーズンのファイナルと同カード。琉球ゴールデンキングスと沖縄アリーナで対戦する。「素晴らしいアリーナで戦えるので楽しみにしています」と比江島。対する琉球の田代直希は「昨季は悔しい思いをした。宇都宮さんにチャレンジしたい」と意気込む。昨季は初のファイナルにコマを進めたが、初優勝までは届かなかった。今季は宇都宮と共にEASLに参戦。3冠達成に挑む。

 

 また、B.LEAGUEは来年8月に日本、インドネシア、フィリピンで共催するFIBAバスケットボールワールドカップ2023の日本大会アンバサダーに就任したことも発表。島田チェアマンは「全選手、全クラブだけでなく、ファンの皆さま、一人ひとりもアンバサダーになっていただきたいと思っています」と呼び掛けた。

 

(写真:JBAの三屋会長<左>とW杯2023大会のマスコットJIPとポーズを取る島田チェアマン)

 リーグは9日後の29日、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとシーホース三河の“愛知ダービー”で開幕する。他チームは10月1日が開幕戦。今シーズンのB1は 、B2から仙台89ERSとファイティングイーグルス名古屋が昇格し、24クラブで優勝を争う。東、中、西の3地区制が3季ぶりに復活。今季はB2への降格もあり(下位2クラブが自動降格。ただし年間順位4位以内のB1ライセンス保有クラブが0の場合は入替なし)、例年以上に「ココロ、たぎる。」戦いが予想される。

 

(文・写真/杉浦泰介)