プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージが12日、セ・パ両リーグで開幕し、セはリーグ優勝した東京ヤクルトが3位の阪神に7対1で勝利、パも同じくリーグ王者のオリックスが2位の福岡ソフトバンクに5対0で先勝した。6試合制のファイナルステージは、セが神宮球場、パが京セラドーム大阪で行われ、各リーグの優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられる。

 

 13日の第2戦の予告先発は、サイスニード(ヤクルト)-藤浪晋太郎(阪神)、宮城大弥(オリックス)-板東湧梧(ソフトバンク)と発表された。

 

◇クライマックスシリーズ・ファイナルステージ

10月12日(水)

小川泰弘、7回途中1失点で7年ぶりCS勝利!

(ヤクルト2勝 神宮 26,499人)

阪神タイガース

1=000|001|000

7=311|002|00☓

東京ヤクルトスワローズ

勝利投手 小川(1勝)

敗戦投手 西勇(1敗)

本塁打 (ヤ)オスナ3ラン、サンタナ2ラン

 

 頼れる助っ人の一発で機先を制した。ヤクルトは初回、相手先発の西勇輝から2つの四球で2死一、二塁のチャンスをつくった。そこで打席には今季20ホーマーのホセ・オスナ。甘くなった変化球を豪快に振り抜くと、打球はライナーでレフトスタンドに突き刺さった。オスナは第2打席も好走塁で二塁打を記録し、追加点をお膳立て。白星発進の立役者となった。

 

4番・吉田正尚、ダメ押し弾含む2安打3出塁

(オリックス2勝 京セラD大阪 24,509人)

福岡ソフトバンクホークス

0=000|000|000

5=000|130|10☓

オリックスバファローズ

勝利投手 山本(1勝)

敗戦投手 石川(1敗)

本塁打 (オ)吉田正ソロ

 

 2年連続投手4冠(勝利・防御率・奪三振・勝率)の実力を余すところなく見せつけた。オリックスは先発の山本由伸が、8回5安打無四球無失点の快投。平野佳寿とのリレーで、ポストシーズン18連勝中だったソフトバンク打線をシャットアウトした。キーマンだった相手の主砲・柳田悠岐には「厳しく投げ」て、ノーヒット。注文通りの投球内容だった。