(写真:優勝メンバーが数人抜けたが、山本ら主力は健在)

 19日、女子バスケットボールの第24回Wリーグが東京・代々木競技場第二体育館で開幕した。昨季女王のトヨタ自動車アンテロープスがENEOSサンフラワーズを70-57で下した。第1Qで20-8とリードしたトヨタ自動車は第2、3Qでもリードを広げた。ENEOSも第4Qで13点詰めたものの、届かなかった。

 

 山本、両軍最多の23得点(代々木第二体育館)

トヨタ自動車アンテロープス 70-57 ENEOSサンフラワーズ

【第1Q】20-8【第2Q】19-12【第3Q】21-14【第4Q】10-23

 

 昨季のリーグ女王・トヨタ自動車と皇后杯(全日本バスケットボール選手権大会)を制したENEOSが開幕戦から激突した。序盤から主導権を握ったのはリーグ3連覇を狙うトヨタ自動車だ。ENEOSの大黒柱PF渡嘉敷来夢を封じにかかる。渡嘉敷からのパス、渡嘉敷へのパスを奪い、速攻を仕掛けて得点(いずれもフリースロー2本成功)に繋げた。

 

(写真:ENEOSから新加入の梅沢<24>もインサイドで存在感を示した)

 その後もPG山本麻衣を中心にスコアを重ね、前半を終えて39-20と差をつけた。第3Qは最大30点のリードを広げる。ENEOSのSG林咲希にスリーポイントを決められる場面もあったが、60-34で第4Qを迎えた。第4Qは差を詰められたものの、23点差で試合終了のブザーを聞き、危なげなく逃げ切った。

 

 トヨタ自動車はプレスをかけ、ENEOSに23回のターンオーバーを誘った。攻撃のリズムを掴ませなかった。フィールドゴール成功率はトヨタ自動車32.8%(22/67)に対し、ENEOS35.8%(24/67)が若干上回っている。にもかかわらず、この点差がついたのはスリーポイントシュートの差。トヨタ自動車が10本成功(29本中)し、ENEOSは4本(24本中)だった。

 

(文/杉浦泰介、写真/©Wリーグ)