28日、『JAPAN RUGBY LEAGUE ONE』(リーグワン)は2022-23シーズンのメディアカンファレンスを都内で行った。リーグワンの玉塚元一理事長をはじめ、ディビジョン1・2・3の代表者23人が出席し、2季目シーズンへの意気込みを語った。

 

 玉塚理事長は2季目に向け、新たなスローガン「GO FORWARD AS ONE~ファンと共に世界一のリーグへ~」を発表した。

「初年度、いろいろな経験をしてまいりました。2年目にこの経験を踏まえ、さらに前進しようと。この“ONE”と、“ファンと共に世界一のリーグへ”というのがポイントになります。我々がもっとラグビーを普及し、リーグワンを発展させる。結果として日本ラグビー全体が盛り上がっていく。そのためにはファンファーストじゃなきゃダメだと。ファンをとにかく増やしていこう。皆さんに足を運んでいただこう、いろいろなメディアを使ってラグビーに触れていただこうということが一番重要かなと思っています」

 玉塚理事長は「最終的には500万人くらいのファンのベースをラグビー界でつくっていきたい」と意気込む。玉塚理事長によると、NTTドコモの協力の調査結果で日本におけるラグビーのコアファンは約40万人だという。一見、無謀な数字にも終えるが、「日本代表などラグビーの試合を観戦する人は300万人弱いらっしゃる。ポテンシャル的に500万人くらいのファンを増やしていくことは不可能じゃない」と自信を見せ、「そのためにやらなければいけないことが4点あります」とこう続けた。
「1点目はラグビーの競技レベルを上げること。今シーズン、各国の代表経験者が50名ぐらいが参加します。平均キャップ数は40キャップ弱。相当レベルの高い各国代表の選手たちと、日本で育ってきた選手たちが切磋琢磨し、さらに競技のレベルを上げていく。ここは初年度もチームの皆さんの努力のおかげで相当進化したと思います。さらに2年目もっと進化させていこうというのが1点目です。2点目は地域の皆さんを巻き込み、ファンの皆さん、支えていく皆さんを広げていこうと。各チームがいろいろなかたちで地域に貢献しています。これをさらに進化・強化させていこうというのが2点目でございます」

 

 3点目は先に触れたファンファーストに向けた施策だ。

「ファンエンゲージメント事業を本格的に開始する。チケッティングのところから、ラグビーのコンテンツをどうやってお届けしていったらいいのか、ファンの皆さんにとって本当に扱いやすいアプリは何か、どんな媒体上でつながっていくのか。リーグワンと日本ラグビー協会が完全に一体となって広げていかなきゃいけないので、共同してパートナー企業の皆さんのご支援をいただきながら、このファンエンゲージメント事業を本格的に稼働していきたいと思います」

 目指すは世界一のリーグである。玉塚理事長は「最後の4点目、リーグワンのコンテンツをどうやってもっと世界のファンに届けていくか。世界に向けて発信できる競技、そしてリーグの体制を2年目にさらにつくっていきたいと思います」と高らかに宣言した。

 

(文・写真/杉浦泰介)