S船橋・東京ベイ、 「やりたいラグビーができる場所」不敗神話続く江戸陸でホストゲーム開幕戦へ ~リーグワン~

facebook icon twitter icon

 近年躍進を遂げるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S船橋・東京ベイ)は今季も好調だ。「NTTジャパンラグビー リーグワン2022-2023」第3節終了時点で、2勝1分け、勝ち点11と上々のスタートを切った。1月14日の第4節は今季ホストゲーム開幕戦。昨季まで9戦負けなしの江戸川陸上競技場(江戸陸)で、NECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)を迎え討つ。

 

 開幕からビジター3連戦を無敗で駆け抜けた。東京サントリーサンゴリアス(東京SG)を31-18で破り、横浜キヤノンイーグルス(横浜E)には終盤に追いつき27―27で引き分けた。先週の花園近鉄ライナーズ(花園L)戦は77-12と大勝。通算135得点はリーグ最多、同57失点もリーグ3位の少なさと攻守で安定している。

 

 12日、GR東葛戦のメンバーが発表された。前節からはスタメン8人を入れ替えた。今季新加入のHOスカルク・エラスマスがリーグワンデビュー。PR加藤一希、LO青木祐樹、FLトゥパフィナウ、SH谷口和洋、SO押川敦治、CTBライアン・クロッティが初スタメンだ。HOマルコム・マークスが外れたが、キャプテンのCTB立川理道、司令塔のSOバーナード・フォーリーはリザーブに控える。ゲームキャプテンはFLピーター“ラピース”ラブスカフニが務める。

 

 11日に34歳の誕生日を迎えたラブスカフニは、「年齢は数字でしかない」と老け込む様子は見られない。また「誰が出ても仕事をしてくれる」とチームの充実ぶりに胸を張った。トップリーグ時代から2季連続(FB金秀隆、WTB根塚洸雅)で新人賞を輩出するなど若手の成長も著しい。今季も1季目のWTB木田晴斗が4トライ、2季目の根塚、SH藤原忍が2トライずつ挙げている。

 

「気合いが入っています」

 前節リーグワンデビューを果たしたルーキーの押川は、今週加入後公式戦初スタメンを勝ち取った。帝京大学から加入して実質1季目となる。同期の木田らは加入直後にデビューを果たした。

「自分も試合で活躍したいと思っていました。チームメイトですが良きライバルとして切磋琢磨できている。チーム間でいい刺激をもらっています」

 

 押川はS船橋・東京ベイ加入を選んだ理由に「のびのびプレーできる。自分の持ち味を引き出してくれた」ことを挙げた。それは練習参加の時点で感じたという。「ファンもスタッフも選手も一体になって優勝という目標に突き進んでいる。そのチームで日本一になりたいと思い、スピアーズを選びました」。チームの一体感を含め、若手が馴染みやすい風土は加入前から醸成されているようだ。

 

 ホストスタジアムの江戸陸は昨季5戦全勝。トップリーグ時代に遡っても、9連勝中だ。ラブスカフニは江戸陸を「“オレンジアーミー”(ファンを含めたチーム関係者の総称)のサポートを感じながらやりたいラグビーができるいいスタジアム。今シーズンも連勝を重ねていきたい」と言い、こう続けた。

「オレンジアーミーはエナジーを生んでくれる。アウェイゲームでもたくさんの人たちが来てくれて、グラウンドでもそれを感じることができた。パフォーマンスも全体的に上がった。いいラグビーをすることが、その恩返しだと思っている」

 

 不敗神話継続は、ここまでのチームの好調ぶりを加速させるはずだ。昨季のホストゲーム開幕戦は観衆2379人。オレンジに染まるスタジアムに期待したい。

 

(文/杉浦泰介、写真/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ提供)

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP