シカゴ・ホワイトソックスの井口資仁内野手が現地時間27日、フィラデルフィア・フィリーズへトレードされることが発表された。井口の代わりにはフィリーズからマイナーの投手がホワイトソックス入りする。
▼井川、再びマイナー落ち
 井川は福岡ダイエーからホワイトソックスに05年に移籍。初年度からセカンドのレギュラーを奪い、その年の世界一に貢献した。その後も主に2番打者として確実に役割をこなし、06年は打率.281、18本塁打、67打点の好成績と残した。今季は打率.251、6本塁打、31打点。

 フィリーズは現在、ナ・リーグ東地区3位につける。首位のニューヨーク・メッツとは5ゲーム差で、ワイルドカードを含め、プレーオフ進出に向けて激しい戦いを行っている。
 ところがレギュラー・セカンドで打率3割超の好打者、チェース・アットリーがケガで戦線を離脱。一方のホワイトソックスはア・リーグ東地区4位と低迷し、投壊状態が続いており、両者の思惑が一致したトレードとなった。フィリーズ側は井口に高い評価をしており、早速レギュラーとして起用されそうだ。

<ボンズ、754号!>

 サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズは本拠地のフロリダ・マーリンズ戦で通算754号ホームランを放った。これで、ついにハンク・アーロンのもつ通算最多本塁打記録にあと1本とした。

 初回、マーリンズの先発リック・バンデンハークのボールをとらえ、センターにソロアーチを描いた。本拠地では週末にあと2試合、マーリンズ戦が予定されており、その間の記録達成が期待されるところだ。

<井川、再びマイナーへ>

 ニューヨーク・ヤンキースの井川慶投手が現地時間27日付で3A降格を命じられた。井川のマイナー降格は今季2度目となる。
 井川の今シーズンの成績は12試合で2勝3敗、防御率6.79。5月にはマイナー落ちを経験し、6月下旬にメジャー復帰を果たしたが、6試合に先発して0勝2敗と結果を出すことができていない。直球に勢いはあるものの、制球を乱して崩れるパターンを繰り返しており、ジョー・トーリ監督も厳しい決断をせざるをえなかった。

 ヤンキースは現在、ワイルドカード争いに割り込み、追い上げ態勢に入っている。マイナーからは若手投手も出てきた。左腕にとって、メジャー復帰は前回よりも険しい道のりになるだろう。
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