シアトル・マリナーズは13日、イチローと新たに来季以降の契約を結んだことを発表した。契約年数は5年で総額は9000万ドル(約110億円)。総額、1年平均ともに日本人史上最高の大型契約となった。1年あたり1800万ドル(約22億円)の年俸は今季分であてはめれば、ロジャー・クレメンス、アレックス・ロドリゲス、デレク・ジーター(いずれもヤンキース)、マニー・ラミレス(レッドソックス)に続くメジャー5番目の高額になる。
 イチローは残留した理由について、「シアトルに残ってくれ、という声が僕にとっては一番重かった」と語り、ここ数年、低迷が続いていたチームについても「(優勝は)十分考えられる。この2、3年、苦労してきたチームが、ようやく実り始めた、というふうに感じています。この5年というのは、十分に可能性のあるチームで居続けることができる」と期待感を示した。

 イチローは今季がマリナーズとの4年契約最終年にあたる。昨オフにはチーム批判ととれる発言が報じられ、動向が注目されていた。これにより、イチローは39歳になる12年のシーズンまでマリナーズでプレーを続けることになる。
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