ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は4日、敵地でのデトロイト・タイガース戦に先発登板した。松坂は初回に先制アーチを浴びると、3回にも2本の本塁打などで4点を奪われ、計5失点。結局5回を投げて10安打6失点の内容で降板し、6敗目(10勝)を喫した。試合は5−6でレッドソックスは同一カード3連敗で前半戦を終了した。
 6月以降の防御率は1点台。タイガースには前回登板でメジャー初の完投勝利をおさめている。前半戦最後の登板をいい形で締めくくりたい松坂だったが、精彩を欠いた。

 初回、2死を簡単に奪ったものの、3番ゲリー・シェフィールドへの初球が高めに浮く。メジャー通算475本の本塁打を放っているスラッガーの打球はあっという間にレフトスタンドに飛び込んだ。松坂は立ち上がりに先制点を与える。

 2回は下位打線をヒット1本に封じ、直後にレッドソックスが逆転に成功。波に乗りたい松坂だったが、3回、再びタイガース打線につかまってしまう。
 1死後、またもや高めに浮いたストレートを2番マーカス・テームズにセンターの頭上に運ばれた。ボールはスタンドに飛び込む同点ソロ。さらに第1打席で本塁打を打たれたシェフィールドが2塁打で続く。4番ショーン・ケーシーにもタイムリーを浴びて、あっさり再逆転を許した。
 そして、とどめは5番カルロス・ギーエンの一発。内角に投じたストレートは球威がなく、打球はライトスタンドに到達した。2ランで5−2。松坂はこの回4点を失う。

 松坂は4回も2本のヒットで得点圏にランナーを背負うと、シェフィールドがレフトへのタイムリー2塁打。これでシェフィールドには3打席連続で長打を浴び、2−6とリードを広げられた。
 この日の松坂は5回で90球を投げ、3本塁打を含む2ケタ安打を打たれた。タイムリーや本塁打になったボールはすべてストレート。6月以降の好調時は直球のキレ、スピードともに申し分ない状態だっただけに、真っすぐの悪さが目についた。

 オールスターに出場しない松坂は、期間中は完全休養に充てる。後半戦最初の登板は15日(日)のトロント・ブルージェイズ戦が予定されている。

 シェフィールド、先制弾&ダメ押し打
ボストン・レッドソックス 5 = 002000210
デトロイト・タイガース  6 = 10410000×
勝利投手 ロバートソン(5勝6敗)
敗戦投手 松坂(10勝6敗)
セーブ   ジョーンズ(1勝4敗22S)
本塁打   (レ)ベイリー1号ソロ、ルーゴ号ソロ
       (タ)シェフィールド21号ソロ、テームズ10号ソロ、ギーエン14号2ラン
◎バックナンバーはこちらから