20歳以下の各国・地域代表による国際大会「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」(24日、南アフリカで開幕)に向け、U20日本代表が千葉・浦安での合宿を6日、公開した。ロブ・ペニーHC、選手らがチームの手応え、本大会への想いを語った。

 

「4月のサモア遠征から大きな成長が見られている。選手たちが素晴らしい態度でハードワークしている。課題は一貫性。メンタルの集中力を、試合を通して保てるか」

 そう手応えを口にするのはペニーHC。5日からスタートした浦安合宿に参加した33人が、本大会までに30人に絞られる。チーム強化に加え、セレクションを兼ねたものである。

 

 この世代は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、同年代の代表を組む機会が少なかった。選手たちのU20チャンピオンシップへのモチベーションは高い。ゲームキャプテンを務めることが多いSO/CTB大町佳生(帝京大学2年)は「どれだけ上のチームにチャレンジできるか。すごくワクワクしています」と目を輝かせる。SO/CTB野中健吾(早稲田大学2年)も「本番が近付いてきているワクワク感と同時に緊張感もあっていい雰囲気になっている」とチームの雰囲気を語る。

 

 日本はU20チャンピオンシップに過去5大会出場しているが、いずれもプール戦敗退。今大会は2連覇中のフランス、最多6度優勝のニュージーランド、準優勝1度のウェールズと強豪揃いで厳しい戦いが予想される。「1人1人のスキル、能力が高い。サモア遠征のフィジー戦からチーム力が上がっている。学習能力の高さもチームの強みだと思います」と大町。野中も「チームがやると決めたことに全員がコミットできる」と胸を張る。“下剋上”に燃える選手たち。指揮を執るペニーHCも「若い選手たちが成長していくのは素晴らしいこと。それを見ていくのは楽しい。能力の高い選手たちばかり、うまくハマれば結果を出せる」と話した。

 

 合宿は10日までの予定。その後、南アフリカに乗り込み、24日に初戦(フランス)を迎える。未来のブレイブ・ブロッサムズが世界に挑む。

 

(文・写真/杉浦泰介)